MacBook Pro(2021)のスタミナがバッテリー持ち最強ゲーミングPCを60％上回ったとの検証結果

2022年2月7日 16時0分

Apple

アップルのMacBook Pro（2021）は従来よりもパワフルな処理能力もさることながら、バッテリー持続時間の長さが大きな注目を集めました。それをハイエンドゲーミングPCとしては最高クラスのバッテリー持続力を誇るDellのG5 5515（Ryzen 7 5800HとRTX 3060を搭載）とYouTube動画再生テストで比較したところ、Macが約60％上回ったとの検証結果が報告されています。

YouTubeチャンネルのJarrod'sTechでは、最近発売されたノートPCにつきバッテリー持続時間を検証しており、複数モデルの比較グラフを公開しています。今回の16インチMacBook Pro（M1 Pro搭載）およびDell G5 5515のテストも、その一環という位置づけです。

さて、今回のテストに使われたG5 5515は省電力と性能向上の両立をめざしたRyzen 7 5800Hを搭載したもの。Jarrod's Techの検証ではYouTubeの再生テストで12.4時間もバッテリー駆動し、少なくとも同チャンネルが見てきたゲーミングノートPCの中では最長時間を記録しています。

それに対して16インチMacBook Proは、同じテストで約19.9時間も持続し、約6割増しの結果となりました。

とはいえ、ここで使われたMacBook ProのチップはM1 Proであり、よりパワフルなM1 Maxではありません。M1 MaxのCPUコアはM1 Maxと同じ10コアながら、GPUコアの数は倍の32個（M1 Proは16コア）です。M1 Maxの消費電力がより大きいかどうかは今回は確認されていないことに留意する必要があるでしょう。

また16インチMacBook Proのバッテリー容量が100Wh(飛行機内に持ち込める上限）に対して、Dell G5 5515は86Whです。もしもG5側が100Whに増えていれば、おそらく1.16倍は長持ちしたかもしれませんが、それでもMacBook Proを超える可能性は低そうです。

しかしMacBook Pro（2021）も、モバイルデバイスとして弱点がないわけではありません。以前Jarrod's Techは各社ノートPCの無線ネットワーク速度を比較しており、その結果はMacBook Proが最も遅いとされていました。またmacOS更新後にスリープ時の挙動がおかしく、「一晩でバッテリー残量がゼロになった」とのユーザー報告もあります。