報道用としては中日新聞社に次いで2機目です。

国産のベストセラー多用途ヘリコプターの最新型

 川崎重工は2022年1月24日(月)、朝日航洋株式会社から最新ヘリコプター「H145/BK117 D-3」を受注したと発表しました。用途は報道用で、TBSテレビの報道取材、スポーツ中継用ヘリコプターとして運用される予定とのこと。なお、川崎重工の報道用D-3の受注は2機目で、D-3の受注実績は累計13機になります。

 BK-117D-3のサイズは全長13.54m、全幅1.73m。乗員は10名から12名、最大全備重量は3800kg、最大速度約267km/h、航続距離は740kmです。従来のBK-117D-2の改良型として誕生しており、D-2と比べて有効搭載重量が約150kg増加し、整備が容易な最新式のメインローターシステムを採用したことで整備期間が約半分に短縮されている、この2点が特徴といいます。


最新型のH-145/BK-117D-3ヘリコプター(画像:エアバスヘリコプターズ)。

 BK117は、ヨーロッパのMBB社(現エアバス・ヘリコプターズ)と国際共同開発した中型の双発ヘリコプターで、救急医療、消防・防災、警察、報道、人員輸送、物資輸送など多用途に用いられています。本機は1983(昭和58)年の初号機納入以来、数回にわたる改良が加えられながら、現在も生産が続けられているベストセラー機です。ちなみにエアバス製が「H145」という名称になります。

 すでに警察庁を始めとして福岡市やセントラルヘリコプターサービス、中日新聞社などもBK117 D-3を発注しており、今後、日本での運用機数は着実に増えていくでしょう。