2019年撮影
 - (2021年 ロイター/Stephen Lam)

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[ロサンゼルス 6日 ロイター] - スティーヴン・スピルバーグ氏が監督・製作を手掛けたミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』(日本公開来年2月11日)が今週末に世界で公開される。同氏が初めて監督したミュージカル作品で、50年のキャリアの中で最もリスキーな挑戦だったという。

 作曲家のレナード・バーンスタイン氏とスティーヴン・ソンドハイム氏によるこの作品がアカデミー賞10部門を受賞してから半世紀。スピルバーグ監督は、対立する若者グループの間で芽生えるラブストーリーを新たな世代向けに、敬意を持って再現した。

 「歌は65年間、私の人生の一部だった」と言うスピルバーグ氏。子どものころは皆がアルバムの曲を覚え、家のリビングルームで作品を演じたホームビデオも残っているという。

 舞台は1957年だが、話し方や交流の仕方を現代の世代に合わせることを大事にしたといい、「学校や政治、イデオロギー的な溝など、現在の社会にある複雑さにも適合できるよう、作品をアップデートする必要があった」と話した。

 ソンドハイム氏は新作のワールドプレミアが行われる3日前の先月26日に死去した。