カーネイジが四足歩行になっていたかも?
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 映画『ヴェノム』の続編『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(12月3日全国公開)に登場する悪役・カーネイジに迫る特別映像が公開された。メガホンを取ったアンディ・サーキス監督は、「ヴェノムと違って、カーネイジは必ずしも二足歩行でなくてもよかった」とキャラクター誕生の舞台裏について語っている。

 地球外生命体シンビオートに寄生された主人公エディ・ブロック(トム・ハーディ)が、ダークヒーロー・ヴェノムとして戦う姿を描いた前作。続編では、死刑囚クレタス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)が凶悪なヴィラン・カーネイジに変貌し、サンフランシスコで殺戮を始める。

 「クレタス・キャサディは猟奇的殺人犯だ」とウディが映像で語る通り、クレタスは幼少期に家族を殺害。孤児院に送られると、施設の孤児たちやスタッフから虐待を受け、社会との疎外感を感じていた。大人になったクレタスは、徐々に似たような境遇のエディに強烈な執着を持つようになる。そして、取材中にエディの血液を体内に取り込んだクレタスは、残虐性剥き出しのカーネイジとして覚醒する。

 「分子構造を変えて何にでも変身できる。触手は多様な武器となる」とカーネイジの特徴を説明したサーキス監督。実写化するためには、カーネイジを一からデザインする必要があったそうで、「ヴェノムと違って、カーネイジは必ずしも二足歩行でなくてもよかった。彼の場合は、触手をいろいろな形で使えるからね」と裏エピソードを明かす。

 カーネイジの動き方は、ダンサーによる協力のもと検討された。「大勢のダンサーたちに協力してもらって、カーネイジの動き方として、面白いものを見つけようとしたんだ。ヴェノムのエネルギーをカーネイジに移して、ヴェノムよりも心理的な要素に突き動かされているような、ひねくれたような、すごく面白い動き方をね。カーネイジの土台を作るため、身体的表現を見つけるためにパフォーマンス・キャプチャーを使うことができて嬉しかったよ」と振り返ったサーキス監督は、「カーネイジの映像化は圧巻だ」とその出来栄えに自信をのぞかせた。(編集部・倉本拓弥)