ビデオゲームが人間の心理に悪影響を与えると主張する声は多く、一部の国では子どものゲームプレイ時間を規制する法律や条令が制定されている場合もあります。しかし、ゲームのプレイ時間が幸福と結び付いている可能性が、最新の調査により示されました。

Video game play is positively correlated with well-being | Royal Society Open Science

https://doi.org/10.1098/rsos.202049



Landmark study finds link between playing video games and well-being

https://newatlas.com/health-wellbeing/oxford-video-games-well-being/

オックスフォード大学のニコラス・ヨハネス氏らは、Electronic ArtsNintendo of Americaといったゲーム企業の協力の下調査を開始。両社は「Plants vs. Zombies ネイバービルの戦い」と「あつまれ どうぶつの森」をプレイするユーザーを対象に、過去2週間でゲームをプレイした際に「自由」や「喜び」といった感情をどのくらいの頻度で経験したかをアンケート調査しました。

回答を得られた約3000人分の報告を調査した結果、ゲームをプレイしている時間と幸福との関係に、小さいながらも正の相関があることが確認されたとのこと。ヨハネス氏らは「すべてのタイプのゲームに一般化することはできませんが、ビデオゲームのプレイ時間が長くなると、より良い幸福を得られることにつながる可能性があります」と述べています。



ヨハネス氏らは「私たちの調査結果は、ビデオゲームが必ずしも人々の健康に悪いわけではなく、幸福に影響を与える他の心理的要因があることを示しています。遊びは人々のメンタルヘルスに直結し、ゲームの規制は人々の幸福を規制することにつながる可能性があります」と述べました。