さまざまな年齢・性別・価値観の人が混在する職場。たくさんの人が集まれば、1人くらいはどうしても馬の合わない人がいても不思議ではない。都内の30代男性は、キャリコネニュースに、

「以前に勤めた職場は典型的なブラック企業。直属の上司は人前で部下を大声で叱責し、朝礼中に名指しで部下の失敗をさらす、悪魔のような方でした」(素材・化学・食品・医薬品技術職/正社員/年収850万円)

という声を寄せている。日頃からこの上司を問題視していた男性。どうにか一泡吹かせたいと思ったのだろう、予想外の強気な言動で上司とバトルに至ったエピソードを語った。(文:福岡ちはや)

※キャリコネニュースでは「職場の修羅場」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/HW152AQM

同僚を大げさに説教する上司に反撃「退職も決まってたし、さすがに頭にきたので」

当時、男性は退職を目前に控える身だった。そんなある日、「同僚の一人が仕事でミスをしてしまいました」と振り返る。もちろん、問題の上司はそれを見逃さなかった。

「客観的に見て大したミスではないと思うのですが、その上司は『以前にも同じミスをしたから(といっても同時入社の私の知る限り、相当以前に1回のみ)』という理由で、いつものように大げさに朝礼中に名指しで説教を始めました」

些細なミスで大げさな叱責をしては、職場の空気が悪くなってしまう。男性は、

「退職も決まってたし、さすがに頭にきたので、『そんなに大げさに人前で言うことじゃないんじゃないんですかぁ〜!』と大声で言ってやりました」

と明かす。朝礼中の思わぬ反撃に、「上司が大慌て。その場は手短にまとめて引き下がりました」と綴った。叱責されていた同僚は、さぞ救われたことだろう。

「私のほうが正論なのは言うまでもないので、上司はそれ以上何も言えず」

もちろん、おとなしく引き下がって終わる上司ではなかった。「案の定、(上司は)朝礼後にツカツカ私のところへやってきて、『おい、上司に向かってあの態度は何だ!』とプンプン」していた。しかし、なんと男性は、

「たしかに朝礼中、お話を遮ったのは申し訳ございませんでした。でも、些細なミスを朝礼のような場でさらしものにして説教するのは、立派なパワハラですよ!」

と言い返したのだ。バチバチ火花を散らす上司と男性に、周りは戦々恐々だった。果たして、バトルの決着はどうなったのか。男性は、

「私のほうが正論なのは言うまでもないので、上司はそれ以上何も言えず、引き下がりました」

と打ち明けた。感情むき出し型の上司には、正論で痛いところを突くのが効果的なのかもしれない。その後は男性だけでなく、上司に叱責されていた同僚も退職していった。

「今ではそれぞれの転職先で、のびのびやってます」

上司とのバトルの結果がハッピーエンドでなによりだ。

※アンケート概要
■実施期間
2021年4月28日〜
■回答数
33 ※8月18日時点
(記事では、8月16日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/HW152AQM
■質問項目
・職場で起こった「修羅場」を教えてください。どのような修羅場だったか、具体的なエピソードなどご記入お願いします。(最低字数50字)

※キャリコネニュースでは引き続き職場で起こった修羅場のほか「夏のボーナスいくらですか?」やオンライン会議中のとんでもないエピソードなどのアンケートを実施しています。