宇都宮市と民間4社 新電力会社設立 LRTなどに電力供給
エネルギーの地産地消によって環境にやさしいまちづくりを目指そうと、宇都宮市と民間の会社4社が13日新しい電力会社を設立しました。
新会社「宇都宮ライトパワー」は宇都宮市と、NTTグループでエネルギー事業を手がける東京のNTTアノードエナジー、それに県内の銀行など合わせて4社が共同出資して設立した電力会社です。
市のごみ処理施設「クリーンパーク茂原」でごみを焼却する際に発電された電力や、家庭の太陽光発電のエネルギーを買い取り、市が保有する240の施設のほか、2年後の3月に開業を予定している次世代型路面電車LRTに供給します。
供給できる電力は、年間でおよそ3,800万キロワットアワー、一般住宅9千世帯分で市の施設でこれまで支払っていた電気料金500万円分をまかなえる見込みです。
また二酸化炭素の排出量は一般的な家庭3千世帯が1年間で排出する量に等しい1万1千トンを削減できる計算です。
電力の売買で得た利益は太陽光発電の普及促進や、公共交通機関の電気自動車化など地域の脱炭素化に貢献する事業に活用します。
新しい電力会社は来年1月に事業を開始する予定です。
佐藤栄一市長:「今を生きいる市民の皆さん、そして未来を生きる次の世代の子どもたちのためにも、持続可能な宇都宮市づくりにまい進して参ります」