QBITと森トラストの自動搬送ロボット実証実験(2) 協働ロボット「館内の配送・集荷業務の自動化」の未来 デモ動画を公開
このシステムではロボットアームと自動搬送ロボットを連携し、棚に置いてある荷物をロボットアームが順次、自動搬送ロボットに自動で積み荷作業を行う点も新しい。ロボットアームが自動搬送ロボットに積み込む様子、積み込んだ荷物を自動搬送ロボットが指定された階のオフィスまで、エレベータと連携して自律搬送する様子は前回の記事「QBITと森トラストがロボットアームと複数の自動搬送ロボットで「館内の配送・集荷業務の自動化」実証実験 エレベータや自動ドアと連携」で確認頂きたい。

テナントに配送したい荷物を箱に入れて棚に置いておくと、適宜ロボットアームが棚から箱を引き出し・・

自動搬送ロボット「Relay」にセットする
ロボットアームと自動搬送ロボットが連携することで、スタッフは館内に配送する荷物を棚に置くだけで済み、それをロボット達が順次テナントに自動配送するしくみが実現する。
そして今回は、もうひとつの自動搬送システムの集荷作業について動画を中心にお届けしたい。
●マーカー式の自律搬送ロボット「PuduBot」「Peanut」
今回の実証実験では3種類の自動搬送ロボットが導入されている。小型荷物用の自動搬送ロボット「Relay」はSLAMによる自律走行に対応している。セキュリティ自動ドアだけでなくエレベータとも連携でき、更にはロボットアームとも連携できるため、配送ロボットとしてオールラウンドに活躍できる。

左から自動搬送ロボット「Relay」、「PuduBot」「Peanut」
あとの2種類、中型荷物用の「PuduBot」と「Peanut」の3種類は、今回はエレベータ連携機能がないので、1階のテナントやオフィスにのみ、自動配送・集荷が可能となっている。

1階のテナントに集荷業務を行う「PuduBot」。後ろのドアはセキュリティロックのかかった自動ドアで、通常はカードをタッチして通行するが、ロボットは通信で連携してロックを解除して進む

自動搬送ロボット「PuduBot」

人と同じ空間で仕事をする協働ロボットには顔の表情も重要

ボディ下部のセンサーやカメラ類
自律走行はマーカー式を採用していて、天井にマーカーを貼って、コースと自車位置の推定を行っている。この方式の場合、カメラでマーカーを検知するため、認識には電灯の光の影響を受けやすい。ただ、工場などでは床にマーカーやライン(ライントレース式)を貼る方式が採用されるケースが多いが、床はマーカーが剥がれたり破損することもありメンテナンスが必要となるため、天井はその点で有利となっている。

天井に貼られたマーカーが確認できる
●自律搬送ロボット「PuduBot」による集荷作業のデモ
報道関係者向けに、「PuduBot」は集荷業務のデモを行った。1階のコーヒー店が発送のための集荷を「PuduBot」に指示。その指示に従って、「PuduBot」が通常の自動ドアと、セキュリティロックのかかった自動ドアと連携し、コーヒー店まで集荷に向かうデモ。

テナント店舗のタブレットから、ロボットに集荷の指示を入力。時間指定で予約もできる

指示を受けたロボットは自動的に出発。セキュリティロックのかかったドアは通信で解除して進む

裏の通路を進むロボット

「集荷に伺いました」と告げるロボット。テナント店舗のスタッフが発送したい荷物をセットしてロボットに必要事項を入力

自動的にスタートしても荷物を発送するスペースへと自律移動で向かう
■自律搬送ロボット「PuduBot」による集荷作業のデモ:
(神崎 洋治)
