大谷翔平【写真:AP】

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大谷翔平の活躍をアメフトファンに説明、米記者の例えとは

 この活躍をどう表現すればいいのか。米大リーグのエンゼルス大谷翔平投手は、今季リアル二刀流の活躍で本場を席巻。かつて大谷の打撃を「高校レベル」と酷評後、“謝罪”した米記者は野球ファン以外にも大谷の偉大さを伝えるために、NFLの若きスーパースターコンビを引き合いに出している。

 米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が、同局の公式YouTubeに登場。人気番組「ベースボール・トゥナイト」の番外編として、NFL担当らと議論している。テーマは「野球界以外の人々はなぜ、ショウヘイ・オオタニの活躍を知らず、感謝しないのか」

 パッサン記者は、大谷のルーキーイヤーに春季キャンプで適応に苦しんでいた打撃を「高校レベル」と酷評。しかし、のちに掌返しで“謝罪”していた。今回は、ケビン・デュラントなど他競技のスーパースターが大谷に注目していることを紹介。メジャーリーグファン以外にも二刀流の偉大さを届けたいと熱弁を奮っている。

「アメフトのファンにも伝えようとして、自分はこう思うに至った。ショウヘイ・オオタニはジャスティン・ハーバートがディフェンス時にTJ・ワットになるようものだ。あるいは、TJ・ワットがジャスティン・ハーバートのようなQBをできるか。これが私の理論だ」

 チャージャーズのハーバートはルーキーイヤーの2020年、オフェンス部門の年間最優秀新人選手に輝いた23歳の天才QB。スティーラーズでラインバッカーを務めるTJ・ワットは、2019年に最多サックを記録するなどプロボウルに2度選出された若き名手だ。

身振り手振りで説明「どんな瞬間でもインパクトをもたらす」

 アメフト界が誇る攻守のスーパースターを合体させたのが大谷。パッサン氏はNFLファンに身振り手振りを交えてこう訴えている。

「優秀な先発投手はメジャーリーグにおいては、1人で勝利をもたらすことができるQBを探すこととほとんど同義だ。26歳のオオタニは、ついにそのポテンシャルを示し始めた。彼のパフォーマンスは偉大だが、それ以上の伸び代がある。これはハーバートと同じだ。

 オフェンス面では、オオタニをパワーヒッターや偉大なパワーの持ち主としてではなく、大事な時間帯にビッグプレーでインパクトを与えるディフェンシブエンド(エッジラッシャー)のようなタイプだと私は思う。どんな瞬間でもインパクトをもたらす能力の持ち主だ。

 オオタニの四球の数や打率がもっと高ければ、(比較対象は)変わってくるが、ホームランを打てるポテンシャルは個人的にはサックと同等。この男は両方やってのけるんだ。我々が議論しているのは、ヤバすぎるプレイヤーなんだよ」

 アメフトの世界で大谷は若き名QBであり、相手QBをタックルで阻むディフェンスの達人でもあると絶賛。表現する言葉が見つからないほど異次元のことをやってのける大谷について、四苦八苦しながらも熱弁していた。(THE ANSWER編集部)