SNSで噂の「ウールロールパン」って?パティシエ直伝の上手な作り方

SNSを席巻「ウールロールパン」とは?

最近じわじわと人気を集めている「#ウールロールパン」。その見た目のかわいさから、SNSを中心に認知度が上がり、ハッシュタグ数は2,000以上もあるんですよ。

ウールロールパンとは、その名が表す通りウールロール(毛糸玉)のような形に焼き上げた、コロンとしたフォルムのミルクパンのこと。

「これは作らずにはいられない!」ということで、パティシエの筆者がおうちで真似しやすいレシピをお届けします。せっかくなので、バター多めのリッチな生地の配合にしてみました♪

初心者でも簡単!パティシエ直伝「ウールロールパン」の作り方

「パン作りってなんだかむずかしそう……」と思う方も多いかもしれませんが、材料も工程もシンプルです。生地のこね具合と発酵時間を気長に待つことを守れば大丈夫!

扱いやすい生地なのでパン作り初心者さんにもおすすめですよ♪

材料(直径15cm 丸型1台分)

・強力粉……160g
・きび糖やグラニュー糖などの砂糖……20g
・インスタントドライイースト……3g
・牛乳……60g
・水……55g
・塩……3g
・バター……20g

手順

1. 生地を捏ね、一次発酵をとる

さっそく生地作りを開始!ホームベーカリーをお持ちの方は、生地コースにお任せして一次発酵まで済ませてしまいましょう。

手ごねの場合は、強力粉、砂糖、イーストを同じボウルに入れて混ぜ合わせ、25℃くらいに温めた牛乳と水を加えて混ぜ合わせます。全体に水分が行きわたったら塩を加え、こね始めましょう。

生地全体がなめらかになり、しっかりとした弾力が出たらバターを加えてさらに混ぜ合わせます。バターが馴染むまで少し時間がかかりますが、馴染んだら再度こねます。

バターを加える前よりも生地にツヤと伸びがあり、なめらかな状態になったらこね上がりです!ボウルに入れて乾燥しないようラップで覆い、暑くない室温ならば2時間ほど、オーブンの発酵機能を使う場合は30℃に設定し一次発酵を1時間ほどとります。

発酵完了の目安は、1.5倍くらいに大きく育ち、指で生地を挿してみて穴が戻らないくらいにふんわりしていれば大丈夫です。

2. 分割とベンチタイム

一次発酵が終わったら、台に取り出し生地を3分割します。ひとつ約100gくらいです。

麺棒を使い生地を縦長に伸ばしながら薄くし、形と厚さをある程度整えましょう。

手前からあまりきつくなりすぎないようにくるくると巻き、巻き終わりを下にしてバットなどに入れて乾燥しないようにラップをします。

20分ほどベンチタイムをとり、生地が緩んだら成形していきます。

ベンチタイムの間に型を用意しましょう。今回は15cmの丸型、オーブンペーパーをしいています。

3. 成形と二次発酵

休ませた生地を麺棒を使って横10cm、縦20cmくらいに延ばします。

生地を延ばしたら上から10cmほどのところを縦に5mm間隔に細くカットしていきます。包丁やカードを使いましょう。

カットしたら手前から生地をくるくると巻き、巻き終わりを下にしてしっかりとくっつけましょう。

3個とも同様に成形したら用意した型に入れ、型の側面に添わせるように3つ並べます。一次発酵同様、暑くない室温ならば2時間ほど、オーブンの発酵機能を使う場合は30℃に設定し二次発酵を1時間ほどとります。

4. 焼成

200℃に予熱したオーブンに入れ、25分から30分ほどスチームをかけて焼成します。スチーム機能がない場合は予熱が終わった庫内にまんべんなく霧吹きしてから生地を入れてください。

いい色に焼き上がったらオーブンから出し、型と紙を外して冷ましましょう。

外はさっくり、中はふわふわもっちり食感

オーブンから出してきれいに焼き色がつくと、かわいいうえにますます毛糸感が増しますよ!

もったいなくてちょっとだけ割るのを躊躇しましたが、バターの香りに負けて中を見てみると……細くカットして成形した部分が層のようになっていて、ふわふわです!

外側は、細くカットした毛糸の部分がカリッとしていて香ばしく、いいコントラストを生み出してます。成形する手間は多少ありますが「ていねいに作るとこんなにおいしいのね」としみじみするおいしさでした。

アレンジも自由自在!一度挑戦してみて

今回はバターや牛乳を使ったリッチなレシピだったので、筆者は国産小麦粉の「春よ恋」を使用しました。国産小麦粉のなかでも扱いやすく、手ごねでパンを作りたいときやホームベーカリーで生地を作って成形だけしたい方におすすめの小麦粉です。

くるくる巻いて成形するときに、餡やチョコレートを包み込んだり、チーズやベーコンなどを忍ばせてもおいしそう!小麦粉にココアパウダーや野菜パウダーを入れていろんな色の毛糸玉を作るのも楽しそうですね。

ぜひ、一度挑戦してみてはいかがでしょうか?