パブリシストの創業者で最高経営責任者(CEO)のララ・バンデンバーグ氏は、「メディア企業や代理店、ブランドが多くのマーケティングチームを縮小したことで、業界におけるフリーランス化が加速している。数年前は、ブランドのチームの80%がフルタイムの従業員で、20%がフリーランスだったが、その割合は今後2〜3年で半々近くになるだろう」と話す。実際、ハーバード・ビジネス・レビュー(Harvard Business Review)が、各企業の最高幹部クラスを対象に行った調査では、終身雇用のフルタイム労働者が、近い将来「大きく減少する」可能性が「かなり高い」と回答した米国企業は、全体の半数にのぼっている。また3分の2は、今後一時雇用の人材に頼ることが増加すると考えているという。さらに、フォーチュン500(Fortune 500)に入っている企業のほとんどが、少なくともひとつはフリーランス向けのプラットフォームを使用していることも、明らかになっている。
しかしこうした潮流は、ブランドにとってもフリーランス人材にとっても見逃せない問題を孕んでいると、PRエージェンシーであるポークPR(Poke PR)の創業者、エミリー・パー氏は話す。たとえば、スタートアップ段階のブランドにおいては、「新商品の発売や何らかの発表といった単発の露出だけでなく、報道や記事、インタビューなどで継続的に取り上げられるなど、『話題になり続けること』が重要だ」。また、フリーランス側からすると「常に次の仕事を見つけるための努力を求められることになる」。ペイトン氏はさらに、ブランドにとってはインハウスでの取り組みと、プロジェクト単位の外部サポートの両方が「重要」と強調する。「毎日その場にいて、チームを超えて仕事をしている人間ほど、ブランドのことを知っている人はいない。さまざまな部門を一気通貫させることができるのは、こうした人材だ」とペイトン氏は語る。「コンサルタントやフリーランスが提供できるのは、『外部の視点』からクライアントをサポートすることだ。どちらか一方に偏るのではなく、両方を組み合わせることが大切だ。どちらかを選ばなければいけない、ということではない」。[原文:‘It’s obviously a hustle’: The remote gig economy comes for PR and marketing]LIZ FLORA(翻訳:藤原聡美/ガリレオ、編集:村上莞)