吉田麻也(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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14-0で大勝した後、吉田麻也は韓国戦、モンゴル戦を振り返って希望に満ちた言葉が続いた。

「モンゴル戦は力の差がありすぎたので評価しづらいのですが、韓国戦は相手がもっと攻めてくるだろうと思っていたので予想とは違っていた面がありましたが、自分たちがいいパフォーマンスを出したというので悲観はしていません」

「韓国戦で作り出したものは非常にレベルが高かったと思いますし、ああいうパフォーマンスを相手が強くなっても作り出せるかどうかが課題です。ただその形を1試合目で作れたのは非常にポジティブな要素です」

だが今回、国内組が見せた活躍について聞かれると言葉が厳しくなった。

「国内で試合をするのは1年4カ月ぶりですね。2020年は海外組しか呼べない状況だったので国内組の選手はこのチャンスをモノにしたいという高いモチベーションでこの合宿に挑んだのは間違いないと思います」

「国内組は一歩踏み出したと思いますが、これからだと思いますし、U-24日本代表に行ってる選手もいいパフォーマンスを見せたと思います。他のJリーグの選手、他の海外でやっている選手も、この日本代表の23人という枠を死に物狂いでつかみに来るし、全員にとってこれは競争です」

「だからこの1回のチャンスをモノにした選手がいても、簡単にこのポジションを明け渡してはいけないと思いますし、死に物狂いでポジションを死守しなければいけない。4月、5月のJリーグや各国リーグで高いパフォーマンスを意識して次の招集に備えるのが大事だと思います」

実はこの吉田の回答は「今回Jリーガーが多く呼ばれ、活躍したと思うがどう見たか」という質問に対するものだった。キャプテンがJリーガーのレベルについて語る、というのが期待された答えだっただろう。

だが吉田はポジションを死守すると、個人の問題に置き換えて話をした。それだけ日本代表のポジション争いが激化したのが、この3月の2試合だったということだ。キャプテンすら危機感を持っているのが今の日本代表なのである。


【テキスト:森雅史/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】



(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 伊東純也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 伊東純也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 遠藤航

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 鎌田大地

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 権田修一

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 浅野拓磨

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 大迫勇也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 大迫勇也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 中谷進之介

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 中谷進之介

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 南野拓実(写真右)

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 南野拓実

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 南野拓実、大迫勇也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)