「最終的に記録だけ残る」 韓国の英雄アン・ジョンファン、日韓戦の“宿命”に言及
アン・ジョンファン氏は国際Aマッチ初解説 韓国メディアは完敗に嘆き「かなり残念」
パウロ・ベント監督率いる韓国代表は、25日に行われた国際親善試合・日本戦(日産スタジアム)で0-3と敗れた。
歴史的な完敗を受け、大韓サッカー協会会長のチョン・モンギュ氏が謝罪文を出す事態にまでなっているが、2002年の日韓ワールドカップ(W杯)で母国をベスト4に導く活躍を見せ、Jリーグでもプレーした元韓国代表FWアン・ジョンファン氏は、「最終的には記録だけ残る」と語っていたという。
10年ぶりに行われた親善試合の日韓戦、韓国はエースのソン・フンミン(トッテナム)が負傷で参加を辞退し、FWファン・ウイジョ(ボルドー)とFWファン・ヒチャン(RBライプツィヒ)は招集できず。20歳のFWイ・ガンイン(バレンシア)をゼロトップ気味に配置し、DFキム・ヨングォン(ガンバ大阪)がキャプテンマークを巻いた。
前半17分、自陣ペナルティーエリアの境界線付近でFW大迫勇也(ブレーメン)にバックヒールで最終ラインの背後へ落とされると、抜け出してきたDF山根視来(川崎フロンターレ)に強烈なシュートを決められ、韓国は先制点を許してしまう。
さらに同27分には、大迫を起点にMF鎌田大地(フランクフルト)に持ち上がられると、ペナルティーエリア内でキム・ヨングォンがかわされて2点ビハインドで前半を折り返した。後半38分にもセットプレーから失点を喫し、韓国は3失点で完敗となった。
不甲斐ない黒星に、大韓サッカー協会会長のチョン・モンギュ氏が謝罪文を出す事態となったが、韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」によれば、「横浜の惨事」として韓国国民の記憶に刻まれた日韓戦に関して、韓国テレビ局「MBC」で国際Aマッチ初解説を務めた英雄のアン・ジョンファン氏は、「最終的には記録だけ残る。状況や内容についてはまったく残らない。韓日戦は無条件で勝たなければならない」と語っていたという。
また、記事ではアン・ジョンファン氏が現役当時のライバル心と、今回日本に敗れたチームを対比し、「アン・ジョンファンは現役時代、韓国代表に選出され、韓日戦を何度も経験している。その発言は実際の経験から出たものだった。サッカーの試合で政治的な要素が入ることに懐疑的に見る世論もある。しかし、アン・ジョンファンの発言と比べると、選手たちの戦いぶりはかなり残念だった」と伝えていた。(Football ZONE web編集部)