毎日多くの「お客様」が来店するコンビニエンスストア

当然のことだが、店側は客を選ぶことはできない。店員からしてみれば、「良い」客の対応にあたりたいものだが、迷惑な客を「引き当ててしまう」ことのほうが多いようだ。

こちらは、ツイッターユーザーのキムテス(@kimuti_X)さんが2020年9月2日に投稿したもの。コンビニでバイトをする10代の彼が作成した「お客様ガチャ」のリストである。

「ガチャ」とは、多くのソーシャルゲームアプリに搭載されているシステムで、利用者は有償・無償でキャラクターやアイテムをランダムで手に入れることができる。キャラやアイテムには、出現率が低く「レア」度の高い「SP」(スペシャル)や、簡単に入手できる「N」(ノーマル)といったような区分がある。

キムテスさんは、日々接客業をする中で対応する「お客様」を、出会いにくい(レア度が高い)客から順に「SP(スペシャル)」「UR(ウルトラレア)」「SR(スーパーレア)」「R(レア)」「N(ノーマル)」のとして、いらすとやの画像を使ってカード風のイラストを作成した。


「お客様ガチャ」(画像はキムテス(@kimuti_X)さんから、一部編集部編、以下同)

ようするに、「礼儀の正しい可愛い子供」や店員の仕事を褒めてくれる「ほんわかおばあちゃん」といったスペシャルカードと出会うことは、ほとんどないということらしい。逆に、自分を神様と思っている一般人「自称神」や音楽を聴きながら会計する「イヤホン人間」といったノーマルカードは、頻繁に引き当てているようだ。

ユーモアに富んだ「お客様ガチャ」コレクション。彼の投稿は、4日夕時点で22万件を超える「いいね」がつけられ、注目を集めている。

「(行動を)見直すきっかけになったらなと思います」

4日、Jタウンネット編集部は投稿者のキムテスさんに詳しい話を聞いてみた。

「お客様ガチャ」リストを作った理由について彼は、こう話した。

「日々思っていることを伝えたかったからです!普通に伝えても...、と思いましてゲーム風の伝え方をしてみました。
もし自分が間違っている行動をしているのならば、見直すきっかけになったらなと思います」


レア度が高いリスト。「良い」客が集っている

コンビニバイトとして日々働くキムテスさんが、現在一番欲しいカードは、「礼儀の正しい可愛い子供」。「やっぱり癒されますね笑」とのことだ。

レア度の高いリストを眺めてみると「トイレだけ借りる人」というカードもある。客側からすると、お買い物をせずに使ってもいいものなのか、と思ってしまう。ところがキムテスさんの解説によれば「楽なので店員側からしたら嬉しい。素早さが高い」だそうだ。


出会いやすいカードリスト。キムテスさんが「迷惑」だと思う客が集っている

カードのレア度が「R」(レア)や「N」(ノーマル)の客は、どれも「迷惑」に感じる、と彼は説明する。

「『R』と『N』には正直迷惑に感じています。1番迷惑だと感じるのは『N』の常にキレてる人です。こちらの気分も正直悪くなりますし、対応に困ります...」

みなさんは自分の行動が、どのランクにあっただろうか。

キムテスさんは、投稿に反響があったことに

「思ったよりも反響が良く共感してくれる方が多く驚いています。これからもルールを守ってコンビニを利用して貰いたいです」

とした。

コンビニで遭遇した!見かけた!嫌な客

Jタウンネットに、あなたがコンビニで見かけたり、接客したりした迷惑な「お客様」を教えてください。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッターのダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的なエピソード(どんな客が嫌だったのか、そのポイントなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。