ゆきぽよがリモート時代の“気遣い”営業で、群雄ギャルタレから1歩リード
いまやバラエティー番組で「見ない日はない」と言っても過言ではないギャルタレント。その“BIG3”に君臨するのが“にこるん”こと藤田ニコル(22)、“みちょぱ”こと池田美優(21)、そして“ゆきぽよ”こと木村有希(23)だ。
「モデルという立ち位置でカリスマ的な仕事ができるだけでなく、番組のひな壇に呼ばれても芸人顔負けのリアクションとトーク力も持っていて、MCもできる。男女を問わず10代、20代のSNS世代から、“カッコよくて、かわいくて、おもしろい!”と、圧倒的に支持が集まるのも頷けます」(テレビ局関係者)
のみならず、最近では30代、40代からも高評価を得ているという。
ギャルタレントが支持される理由
「例えば、木下優樹菜さんみたいに派手な見た目でおバカ発言を連発するのが、これまでのギャルタレントのイメージだったと思うんです。でも、この3人は言動は、一見何も考えてなさそうに見えて、すごく常識的。一連のコロナ騒動でも、にこるんやみちょぱはTBS系の『サンデー・ジャポン』でコメンテーターとして、偉ぶりもせず“フツーの人”目線で的を射たことを言えている。そこが幅広い世代からの好感度につながっていると思います」(テレビ誌編集者)
業界内からの好感度もすこぶる高い。
「というのも、基本的にNGがないから。みちょぱさんは、“すっぴん公開とグラビア撮影だけはダメ”だそうですが、3人とも“あれが嫌”“これはやりたくない”が極端に少ない。これまでのモデル出身のタレントさんって、ちょっと売れるとすぐ“私、モデルなんで”みたいな空気を出すというか……誰とは言えませんが(笑)」(前出・テレビ局関係者)
番組のトークや企画内容はもちろん、共演者の顔ぶれまでにも細かく注文をつけるような“勘違いしちゃってる”モデル出身者も決して少なくないという。
「でも3人はそれがない。例えば、ニコルさんなんか、あれだけ売れっ子になっても、どんな過酷なロケでも、それこそ朝4時起きで水着を着て冷たい海に飛び込んで魚獲ってくるような体当たり企画でも、二つ返事で楽しそうにやってくれる。制作サイドとしてはとにかく使い勝手がいいし、安心感がありますよね」(前出・テレビ局関係者)
中でも、ここに来てさらに評価が急上昇中なのが、ゆきぽよだという。
現在、ほとんどのテレビ番組は、いわゆる“リモート出演”“テレワーク収録”を余儀なくされているのは周知のとおり。そんな苦境を逆手にとった“新手の営業”をかけているそうで。
ゆきぽよの“新手の営業”とは
「ゆきぽよさん、旧知の番組スタッフに“リモート出演なら、ヘアメイクはセルフいいです!”と申し出ているんです。“自分でメイクするので、ヘアメイクさんをつけなくていいですよ”ということ」(前出・テレビ局関係者)
テレビ業界では、男女問わず、すべての出演者がプロにメイクを施してもらい髪をセットしてもらう。こと、売れっ子女性タレントともなれば、ご指名ヘアメイクに仕事を依頼するのが当たり前で、それは、たとえリモート出演だとしても変わらなかった。
「リモート先の自宅や事務所にヘアメイクさんに来てもらって、仕事をしてもらうのが普通。ヘアメイクさんのギャラは1本5〜7万円が相場。ほかのギャルタレントを呼ぶと、出演者本人のギャラに加えてヘアメイクさんのギャラも必要になるわけです。でも、ゆきぽよさんの場合は、その分のお金が浮くことに」(バラエティー番組スタッフ)
異例とも言える申し出には、ちゃんと理由があった。
「ゆきぽよさん本人は、“これからリモートが増えるでしょ? メイクさんのお金がかかりませんって今から言っておけば、ほかのタレントさんたちと比べたときに、ゆきを使ってくれる確率が上がるんじゃないかな?”ってあっけらかんとしてましたけど、これはたしかに的を得ていて。これからコロナの影響で番組の制作予算がさらに厳しく締め付けられるのは間違いないですからね」(前出・番組スタッフ)
それを見越して、にこるんやみちょぱといった強力なライバルに先手を打った、ということらしい。
「“メイク代いらない”というのは、われわれからするとすごくありがたいんです。ゆきぽよさん、“見かけによらず、ちゃんとしてる”って言われていますけど、本当にしたたかな戦略ですよね(苦笑)」(前出・番組スタッフ)
折しも一般社会では『新しい生活様式』が発表されたばかり。これまでの社会生活や考え方を根本から変えることが求められる。テレビ業界も、こんな「ヘアメイク、なしで!」が“新しい出演様式”になっていくのか──。