池松壮亮がナレーション『僕は猟師になった』予告編公開
京都の街と山の境に暮らす猟師・千松信也に密着したドキュメンタリー映画『僕は猟師になった』(6月6日公開)の予告編が公開された。ナレーションを務めた俳優・池松壮亮が「たとえノーギャラでも参加したいと思える作品でした」とコメントを寄せている。
2008年に出版された著書「僕は猟師になった」でも知られる京都大学卒の現役猟師・千松信也。千松にとっての平凡な日常を撮影してNHKで放送されたドキュメンタリー「ノーナレ けもの道 京都いのちの森」が反響を呼び、放送後にNHK取材班が300日間の追加取材を実施。合計700日密着して記録された“千松信也という猟師”の生き方がスクリーンに映し出される。
予告編はイノシシの骨からスープをとった“いのこつラーメン”をつくる場面から始まり、獲物との命のやり取りや食べる前の解体作業などが登場。池松のナレーションが人間と動物、生きるものすべての命の物語へと案内する。
池松は「『命を奪うことに慣れることはない』千松さんの自然界との向き合い方に心から感動しました」とコメント。「僕は30年前に生まれ、肉や魚、水や木々や種を、つまり生きとし生けるものの命を何不自由なくもらって生きてきました。そこに責任や罪の意識は、親や先祖のおかげで何一つ無かったと言えます。環境問題やアニマルライツ、様々な問題が浮き彫りになるこの世界で、今このドキュメントを届けたいと、切に思います」と続けている。(編集部・海江田宗)