(有)ブックマン(TDB企業コード:036014265、資本金300万円、東京都文京区本郷3-4-8、代表大野冨積氏)は、12月11日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は田村裕一郎弁護士(東京都千代田区麹町4-3-4、多湖・岩田・田村法律事務所、電話03-6272-5922)。債権届け出期間は2020年1月8日まで。

 当社は、2003年(平成15年)3月に設立された。心理学、理工学を主体とした海外学術書籍(洋書)の輸入販売を主体に、国内学術書籍(和書)の販売も行っていた。

 洋書は心理学、理工学のほか、会計・金融・財務などの新刊書籍を米国や欧州の取次店、出版社から直接輸入し、また国内の外国法人日本支店や同業大手から仕入れていた。東京大学などの国公立大学や私立大学、産業技術総合研究所、建築研究所、気象庁気象研究所などを得意先として、構内の図書館や研究室から受注を獲得。2014年2月期には年売上高約5800万円を計上していた。

 しかし、採算の確保は難しく、財務体質は悪化、出版不況や電子書籍化によって需要の減退が続くなか、2018年2月期の年売上高は約3600万円に落ち込み、資金繰りは一段と厳しいものとなっていた。今年7月30日をもって実質的に営業活動を停止、今回の措置となった。

 負債は2018年2月期末時点で約2400万円。