(株)ジュピット(TDB企業コード:533011684、資本金100万円、東京都中央区日本橋蛎殻町1-36-5、代表小寺鉄司氏)は、12月11日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は緒方彰人弁護士(東京都中央区八重洲2-8-7、加茂法律事務所、電話03-3275-3031)。債権届け出期間は2020年1月8日まで。

 当社は、2006年(平成18年)8月に設立。スマートフォン用ゲームアプリを主体としたオンラインゲームの開発を手がけ、自社を主体に、アニメデザインや3DCGなどの映像制作などを専門業者に外注する形態でゲームを開発。これまで手がけた作品として『ヤマトクロニクル覚醒(2013年)』『初恋の歌(2015年)』『エターナルリンケージ(2017年)』『剣と天秤のディテクタシー(2019年)』などのタイトルをリリースし、『エターナルリンケージ』が好調に推移した2018年3月期には年収入高約7億8600万円を計上していた。

 しかし、既存リリースゲーム作品において、利用者の減少により課金収入が落ち込むなか、自社開発人員の不足に伴いゲームアプリ受託開発も小口案件にとどまるなど2019年3月期の年収入高は約4億4600万円に減少。損益面も当期純損失3億6000万円を計上するなど大幅な赤字決算となったことで債務超過に転落し財務内容も悪化、先行きの見通しが立たなくなったことで、今回の措置となった。

 負債は債権者約25名に対し約4億7600万円。