lute(株)(TDB企業コード:115022821、資本金1億4440万3905円、東京都渋谷区神山町43-5、代表五十嵐弘彦氏)は、12月4日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は九石拓也弁護士(東京都港区虎ノ門2-3-22、ひかり総合法律事務所、電話03−3597−8705)。債権届け出期間は2020年1月17日まで。

 当社は、2017年(平成29年)7月にエイベックスグループ企業の社内ベンチャーとして設立された。企業プロモーションなどの映像制作やコーポレートサイト制作、CM制作などを手掛けるほか、主としてインスタグラム向けの動画メディア「lute」(ルーテ)の運営を行っていた。「lute」では2018年6月にエージェント契約を締結した韓国人女性ラッパーのジャッキー・ワイなどのアーティストのMVやライブ映像、ドキュメンタリーなど様々な映像作品をリリース。同年9月にはミクシィの投資子会社などからの出資も受け、2019年6月期には年収入高約3億3000万円を計上していた。

 しかし、業況は厳しく、収益性は低調に推移、厳しい資金繰りが続いていた。今秋には一段と資金繰りが悪化、事業継続を断念し、今回の措置となった。

 負債は債権者約89名に対し約3億1000万円。