全国の百貨店に名産品店「故郷美味」「仁右衛門」など21店舗を展開 ハーベストが破産申請へ
お取り寄せブームや、ふるさと納税返礼品に押される
(株)ハーベスト(TDB企業コード:581155011、資本金5300万円、大阪府大阪市福島区吉野4−9−3、代表藤田一氏、従業員20名)は、12月6日に事業を停止し、事後処理を藤原誠弁護士(大阪府大阪市北区西天満4−11−22阪神神明ビル2階、スター綜合法律事務所、電話06-6360-7020)ほか2名に一任、自己破産申請の準備に入った。しかし、全国の百貨店での集客力低下に加え、インターネットなどでの「お取り寄せブーム」、ふるさと納税の返礼品で地方産品が手軽に入手できるようになったことなどを背景に売上高は減少傾向で推移。店舗を閉鎖したこともあって2017年8月期の年売上高は約5億5000万円にまで落ち込んでいた。その間、出退店費用などの負担から収益も低調に推移。店舗運営を外部委託してコストダウンを図るほか、一部取引先には支払い条件の変更を要請するなど資金繰り改善に努めていたが、ここへ来て先行きの見通しが立たなくなり、今回の事態となった。
負債は約2億円が見込まれる。
なお、関係会社の(株)不二屋(TDB企業コード:580113212、資本金2000万円、大阪府大阪市福島区吉野4−9−33、同代表)と、(株)マルマス(TDB企業コード:582142572、大阪府大阪市福島区吉野4−9−33、登記面=大阪府茨木市宮島1−2−1、同代表)も別途弁護士に一任し、同様の事態となっている。