(株)富山ゴルフ(TDB企業コード: 370078491、資本金9億585万円、富山県富山市万願寺1−166、代表忠田憲美氏、従業員18名)は、12月6日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 申請代理人は服部弘志弁護士(東京都港区虎ノ門1−1−28東洋プロパティ虎ノ門ビル2階、 シティ法律事務所、電話03-3580-0123)ほか2名。

 当社は、1970年(昭和45年)7月に設立したゴルフ場運営業者。当時の富山県知事をはじめ市長が中心となってゴルフ場「富山カントリークラブ」を開場。「有磯コース」「薬師コース」「神通コース」の各9ホール計27ホールを有し、富山県内では「呉羽カントリークラブ」(富山市)に次ぐ業歴を有していた。

 しかし、長引く不況の影響で収入高は年々減少傾向をたどり、2019年1月期の年収入高は約3億4200万円にとどまっていた。2018年6月にはGPSカート・ナビゲーションシステム導入し、顧客確保に努めていたものの、会員からの預託金償還問題も発生したことで厳しい経営を余儀なくされ、ここへ来て今回の措置となった。

 負債は債権者約2000名に対し約34億9800万円(大半が預託金債権)。

 債権者説明会は富山県教育文化会館(富山市)で12月12日午前10時より開催される予定。

 なお、「富山カントリークラブ」の営業は継続している。