里芋の驚くべき効果効能

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 今回は里芋について書いていきます。

里芋の旬

里芋は夏から秋にかけて収穫され、土の中に埋めて貯蔵し、年中出回っている野菜です。その中でも9月〜11月に収穫されたものが特においしいと言われています。また、初夏にはトンネル栽培された早掘り里芋が収穫されています。

地域ごとの旬は次のようになっています。

8月〜12月は関東を中心とした産地のものが旬を迎えます。千葉県、埼玉県が代表の産地です。

10月〜3月は九州を中心とした産地のものが旬を迎えます。鹿児島県、宮崎県が代表産地です。これらの産地は早掘りもしています。

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里芋の種類と時期

里芋は植えつけた種芋に親芋がつき、親芋に子芋・孫芋がついてきます。品種は親芋を食べる親芋用品種、子芋・孫芋を食べる子芋用品種、どちらも食べることのできる親子兼用品種があります。

・子芋品種

子芋用:里芋の主流品種は丸くてころころとした形をしたものになります。粘りが強く柔らかい土垂は関東を中心に出回っており、年中食べられます。7月〜8月に出回る石川早生は小型でコロンとしていて、皮ごとゆでてツルンと剥いて食べるきぬかつぎにぴったりです。

・親芋品種

京芋:代表的な親芋用品種の京芋は別名たけのこ芋とも呼ばれ、たけのこの皮に似た皮を持っています。秋から冬にかけて出回り、ほくほくしていて煮崩れしにくいので煮物に向いています。関西でよく食べられています。

八つ頭:親芋用でひとつの種芋から芽が八方に突き出る形をしています。正月に食べられるおめでたいさといもです。

えび芋:親子兼用で形がえびによく似ています。関西では正月に食べられています。

ずいき:さといもの茎のことでいもがらとも言います。生のものと乾燥させたものがあり、汁の実や酢の物にします。

里芋の栄養・効果

・ガラクタン

ガラクタンという食物繊維は、食べたものの消化を促進し、腸内環境を整えてくれる働きがあります。消化不良・便秘対策になり、体に蓄積された老廃物や毒素を効率良く体の外へ出すことができます。

・カリウム

カリウムは体内のナトリウムとバランスを取って血圧を調整してくれる働きを持っています。血圧を上げるナトリウムに対して、カリウムには血圧を下げる作用が期待できます。

また、利尿作用があるカリウムはむくみに効果的だと言われています。むくみの原因のひとつに体の部位に余分な水分が溜まることが挙げられるため、カリウムを摂取することで体の余分な水分を尿と一緒に排出することでむくみ対策に役立ちます。

・食物繊維

里芋(生・皮なし)100gあたりに含まれる食物繊維は2.3gと、野菜のなかでも豊富に含まれています。里芋に含まれる食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分けられますが、特にマンナンという水溶性の食物繊維は水を吸収して、かさを増す働きがあります。お腹の中で食物繊維が膨らむことで満腹感を感じ、食べる量を減らすことができます。食事量を減らすことで1日の摂取カロリーを抑えることができるので、ダイエットサポートにもなります。

失敗しない里芋の選び方

里芋は案外あたりはずれが多いです。当たるとホクホクしていてなめらかで美味しいですが、美味しくない里芋は硬くて煮ても煮ても生かと思われるほど固くゴリゴリとした食感です。

まず洗うのはちょっと大変ですが、泥がついているものを選びます。時々皮が浮いたようになっているのがありますが、そういうのは避けてかたく締まっているものにします。形としては、長細く伸びたようなものではなく、まん丸と膨らんでいて、(泥で模様が見にくいですが)模様がはっきりしているものを選びます。

時々、乾燥がひどいような里芋が売っています。よく判断がつかないときには、においをかいでみるのが得策です。かび臭いようだったらそれはそれは避けた方がいいです。

里芋のアレルギー

身体にいい食物といっても、たまにアレルギー発生の元となるアレルゲンになることがあります。里芋のアレルギーを見てみるとアレルギーが起こりやすく、表示義務のある食品7品目の中には含まれていません。その他、表示義務ではなく、表示推奨されている食品8品目の中にも名前は入っていません。

表示推奨の中にも里芋の名前はありませんが、里芋にはアセチルコリンという化学物質が含まれていて、この成分が身体に直接反応して口元が赤くなる・かゆくなる、湿疹がおこるなど花粉症の様な症状が起こる事があります。また、腹痛・吐き気などの元になることもあります。

それだけ聞くと山芋って怖いなと思いますが、なす・トマト・山芋・タケノコなどでも同様のアレルギーが起こる事もあるので、神経質になるほどではないと思います。もし里芋を食べて身体がかゆい等の症状があったら病院で検査することをお勧めします。

里芋の栄養素を効果的に引き出す

里芋の栄養成分の中にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは水に溶ける性質があるので、カリウムを流出させないためには、皮のまま蒸すのがお勧めです。

皮をよく水洗いして、洗ったら皮のまま蒸します。蒸しあがったら皮を剥きます。生だとつるつるして剥きにくい皮も加熱後は剥きやすくなります。ホイルで蒸し焼きにして食べても美味しいです。

[文:meilong スタッフ]


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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)

大学では栄養学を学びテレビ局、IT企業、広告代理店などに勤務し、20代後半時の大きな人生の挫折から東洋医学の世界に出会う。鍼灸と漢方の奥深さに魅かれ鍼灸学校に入学し国家資格鍼灸師免許を取得。学生時代は40院の経営兼柔道整復師・鍼灸あん摩指圧マッサージ師でもある先生のアシスタントをし、国家資格取得後、北京中医薬大学卒でもある鍼灸30年の先生から技術を取得する。さらに美容鍼灸のパイオニアに師事し、世界で活躍する日本鍼灸の技術に刺激され研究を重ねる。さらに200件以上の治療院・クリニック・スパ・エステなどを周る。ホテル椿山荘の鍼灸治療施設「KENBITOKYO」、「東方健美」へ勤務した後、2014年、四谷に紹介制治療院Meilongを開業。

世に鍼灸を広めたく2015年meilong恵比寿院をオープンし、続けて2017年meilong恵比寿mana院をオープン。2019年meilong銀座院もオープン。

千葉大学医学部附属病院の和漢診療科での研修、漢方医、各専門分野の医師との連携もし日々、情報交換、学会への参加も努めている。また自分自身が不妊治療をし鍼灸と漢方も併用し子を授かったが途中、死産分娩を経験している事、さらに不育症からの妊娠を維持する為の体験、知識もあり不妊治療にも寄り添いたいという想いも強い。世の頑張っている女性の一番の味方でありたいと思っている。