有終の美へ 引退表明の大江香織が優勝に王手(撮影:岩本芳弘)

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<伊藤園レディス 2日目◇16日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741ヤード・パー72>
今大会の開幕前にツアー撤退の意思を表明した大江香織。自身最終戦の2日目を終えて、トータル10アンダーの首位タイと最高のプレーを見せている。
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それでもいつもの淡々とした口調は変わらない。「あまりプレッシャーはないですね。あした来てくださる人がいるので、日曜日もプレーしたいと思っていました。クリアできて良かった」。取材時に喜怒哀楽をあまり表現しない、いつもの大江がそこにいる。
変わらないのはツアー撤退の意思も同じ。昨日否定した『優勝したら来年も続けるのか』という質問に続き、この日は『勝ったら(出場権を得られる)最終戦には出場するのか』という質問が飛んだ。こちらも当然否定。「出ません!(笑)。もうその週はプライベートの予定も仕事の予定も入っているので」とあっさり。
ただ、プレーに与える微妙な変化がこの順位に引き上げた。「今までショットを打つとき“こっちに外したらダメ”などスコアメイクのことを考えていたのですが、今週は“どこにいってもいい”とピンだけ見て打っている。それがたまたまだと思いますがうまくいっていますね」。いつもとは違う“積極性”が良い方向へと導いている。
あしたの目標を聞かれても「失格にならないようにします(笑)」と景気の良い言葉はでないが、これが大江らしさでもある。153cmと小柄ながらもツアー通算3勝を挙げた名手は、どんなフィナーレを迎えるのか。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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