<モバイルの5G時代到来を見据えて、映画をはじめとしたコンテンツのストリーミング配信ビジネスへの参入が相次ぐ>

この11月から、アップルがついに映像ストリーミングサービス「Apple TV+」を開始する。これが発表されたのは今年3月25日に開催されたApple Special Eventだったのだが、その配信コンテンツや料金設定などが大きな話題となった。現在、3大ストリーイング会社といえば、言わずと知れたNetflix、Hulu、Amazonである。これは定額料金を払えば、ネット上でストリーミングをして映画やTV番組が見放題になるサービスだ。すでに3大巨頭が業界を席捲しているなか、Apple TV+は他社とどのような差を見せつけてくれるのだろうか?

まずApple TV+が注目を集めたのは、その料金設定だ。今現在の3大ストリーミング会社の月額料金を見てみると、Netflix(800円, 1200円, 1800円 プラン別に3つの価格設定)、Hulu(933円)、Amazon(年間4900円/月額会員の場合は500円)と、アマゾンが一番安く設定されている。それに対してApple TV+は月額600円で見放題に。さらに、iPhone、 iPad、Macなど、アップルの製品を新しく購入した際には1年間の無料サービスがついてくる。これについて、幅広い価格設定を設けているものの、選ぶプログラムによっては一番料金が高いNetflixが今後厳しくなる、という見方をするアナリストもいるという。

気になる注目タイトルは?

もっとも、いくら価格が安くても、配信コンテンツが充実してなければ意味がない。Apple TV+はすでに人気番組を持っている3社に対抗するため、どのようなコンテンツを準備しているのだろうか? ラインナップを見てみると、『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督や『スター・ウォーズ』『スタートレック』のJ・J・エイブラムス監督など、世界的に有名な名だたるクリエイティブアーティストらの名前が公表されている。

ウォリックあずみ(映画配給コーディネーター)