これから新iPhone 11を買う前に忘れてはイケない準備とは？
筆者自身は長く携帯電話の販売側に立っていたため、毎年のように買い換え手続きを進めた後になって「困った」と相談を受けることも多くありました。
そんな「困った」や「もっとおトクになったのに」と、せっかく買い換えたのに後悔しないために、買い換え前の準備やおトクな買い換え方法を解説していきます。
○現在の利用期間や割引サービスの残り回数などは要チェック
iPhoneの買い換えを検討している人は
「丸2年使ったので買い換え」
こうした理由が多いでしょう。
iPhoneは秋に新モデルが発売するのが定番化しているため前回の購入時期をざっくり「2年前」と覚えているはずです。
しかしこの「2年」ですが、例外があります。
ホームボタンを廃して新しいデザインとなった「iPhone X」は、
2年前の発売ではありますが、厳密には「2017年11月」の発売なのでiPhone Xからの買い替えでは、まだ2年が経過していません。
iPhone Xに限らず、発売直後は欲しい容量やカラーの在庫がないため、実際に購入できたのは発売の翌月や翌々月だったという場合もあります。
以前NTTドコモが提供していた「月々サポート」やSoftBankの「月月割」といった割引サービスは
・購入から2年間（24カ月）通信料を割引
・2年未満でも機種変更を行うと割引が消失
という仕組みがあります。
もし、購入から2年経過していない場合はこうした割引が消失してしまいます。
また「48回払いのうち、端末の返却（下取り）で24回を免除」といったサービスへ加入しているかも確認しておくといいでしょう。
2年前に購入している場合、丁度こうした半額免除サービスを強く打ち出している時期でもあったため、加入している可能性もあるからです。
もし加入している場合、通常通りに下取りに出すよりも半額免除を利用すれば還元額が大きくなる可能性がります。これを利用せずに買い換えてしまうのは勿体ないと言えます。
こうした割引や半額免除サービスですが、加入状態や割引の残り回数、ないしは現在利用中の機種の利用期間は
・ドコモ … My docomo
・au … My au
・SoftBank … My SoftBank
これらの契約者向けのWebページから確認することができます。
普段、料金の確認や残りの「ギガ数」のチェックなどを行うページから確認ができますので、買い換えにあたり、予約やお店に赴く前に一度確認しておくといいでしょう。
○バックアップやSIMロック解除は事前に行っておこう
買い換えで店舗に出向く前の完了しておきたいのが「バックアップ」。
そして、iPhone 6s以降の機種であれば「SIMロック解除」をしておくのがオススメです。
iPhoneのバックアップですが、手っ取り早く済ませたい場合にオススメなのは、パソコンとiPhoneをケーブルで繋いでバックアップする方法です。
自宅にWi-Fi環境がある場合、iCloudへのバックアップも可能ですが、バックアップには時間がかかるため、買い換えに行く前の晩からWi-Fiに繋いで完了させておくといいでしょう。
また、iOS 12.4からは「iPhoneからiPhoneへのデータ移行」も行えるようになりました。
現在利用中のiPhoneをiOS 12.4以上へバージョンアップしておけば、少し時間はかかりますが新旧iPhoneが揃った状態でデータ移行を行うこともできます。
「下取り」を利用しない場合は、このiPhone同士でのデータ移行が一番簡単ですが、時間がかかりますので、時間のあるときにバックアップしておきましょう。
そしてSIMロック解除。
とくに買い換えに伴い携帯電話会社をのりかえてしまう場合には、のりかえ手続きの前にSIMロック解除を行っておきたいところ。
携帯電話会社の下取り以外に中古取扱店の買取サービスを利用したいと考えている場合、SIMロック解除している方が高く買いとってくれます。
スマートフォンを解約してからSIMロック解除では、手数料が発生するなど余計な支出や手間がかかってしまいます。
もし買取に出す予定がある場合などは、店頭で手続きを行う前にSIMロック解除を行っておきましょう。
最新のiPhoneに買い替える！
気持ちとしては1日でも早く、1分でも早く買い換えに行きたい気持ちになります。
しかし、現在の契約内容次第では「今のiPhoneをあと少しだけ使う」とした方がお得になるかもしれません。
また「今のiPhoneを下取りに出しておトクに買う」であっても、SIMロック解除は前もって準備しておいた方がよりお得になる可能性もあります。
買い換えた後に大事なデータが移せないと新しいiPhoneを手にした喜びよりも悲しみが大きくなってしまうのも避けたいところ。
「今のiPhone」とお別れする前に、今のiPhoneと向き合って準備をしておくことが大事です。
執筆 迎 悟
