井上尚弥【写真:Getty Images】

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WBSS決勝は米DAZNで中継、「定期的にテレビ放送されれば巨大なスターに」

 11月7日に行われるボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝で5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)と激突するWBA&IBF王者・井上尚弥(大橋)。注目の頂上決戦は米国でスポーツチャンネル「DAZN」で中継されることが決まっているが、米メディアは「定期的にテレビ放送されれば、イノウエは米国でも巨大なスターになる」と分析している。

「マッチメークのフラストレーションに関わらず、なぜボクシングは黄金時代を迎えているのか」というタイトルで、特集したのは米ヤフー・スポーツだった。

 記事では現在のボクシング界にひしめくタレントについて、「ここ20年間で最高」と分析。ウェルター級王者、テレンス・クロフォード(米国)を筆頭に、ボクシングの世界ライト級タイトルマッチで3団体統一を達成したパウンド・フォー・パウンド(PFP)王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に次ぎ、クルーザー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)とともに井上が3位タイで登場する。

「オレクサンドル・ウシクは無敗でクルーザー級統一王者だ。16勝無敗で12KO。自分はPFP1位だと主張することもできる。ザ・モンスターこと、バンタム級王者のナオヤ・イノウエもそうだ。破壊マシーン以外の何物でもない。18戦全勝16KOで、PFP最強パンチャーたりえる」

カネロやゴロフキンよりも評価は上

 ミドル級世界王者のカネロこと、サウル・アルバレス(メキシコ)、GGGこと元ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)も井上に続いて紹介されており、評価は絶大だが、米国でスターダムに駆け上がるための鍵があるという。

「もしも、イノウエが定期的に米国でテレビ放送されれば、彼は巨大なスターになるだろう。しかし、WBSSバンタム級大会でノニト・ドネアと戦うことになる。これは彼にとって試練になる」

 ドネア戦は米DAZNで生中継される。WBSSで世界王者相手の鮮烈なノックアウト劇の連続で、国際的な知名度を高めている井上だが、試合が継続的に中継されることが米国でのメガスターへの道だと指摘している。(THE ANSWER編集部)