映画『見えない目撃者』完成披露舞台挨拶が22日、都内・丸の内TOEIにて行われ、キャストの吉岡里帆、高杉真宙、大倉孝二、浅香航大、松大航也、國村隼、胗俊太郎、田口トモロヲ、監督の森淳一が登壇した。

交通事故によって自らの視力を失うとともに最愛の弟を亡くし、更には警察官の道までも絶たれた主人公の浜中なつめ(吉岡里帆)は、ある日、車の接触事故に遭遇、その事故現場で車の中から聞こえた女性の声から誘拐事件が起きていると考え、聴覚、触覚、嗅覚などで感じた手がかりを駆使し事件を追う。やがてそれは「女子高生連続殺人事件」に発展、猟奇的殺人犯は真相に近づこうとするなつめの身にも迫っていく。

吉岡里帆、R-15指定作品に「かなり攻めて攻めたスリラーに」

悲しい過去を抱え葛藤しながらも、立ちはだかる障害や迫りくる危機に果敢に立ち向かう難役に挑んだ吉岡。映画の完成、初お披露目の場に「今回R-15指定作品ということで、かなり攻めて攻めたスリラーになっています!目を背けたくなるようなシーンもありますが、目をそーっと見開いて楽しんでいただけたらと思います」と自信をのぞかせた。

高杉真宙、スケボー初挑戦に「カッコイイところを魅せられるかなと」

視力を失った主人公なつめと共に事件に立ち向かう“もう一人の目撃者”スケボー少年・国崎春馬を演じる高杉。過酷な撮影現場だったようで「ずっと犯人を追いかけている役だったので、朝と夜が逆転しているシーンが多かったですね」とコメント。

吉岡との共演に「(盲導犬の)パルと3人での物語が進んでいくのですが、パルがバディなのか高杉真宙がバディなのか…僕がパディになれるよう頑張りました!」とハニカミ。スケボー初挑戦についても「頑張りました(笑)頑張ったんです!練習は時間のある限りやらせていただいたのでカッコイイところを魅せられるかなと思います(笑)」と笑みをこぼした。

盲目の方への取材を通して役を作り上げた吉岡里帆

刑事役を好演している浅香は「トモロヲさん・大倉さん演じる先輩刑事との関係性だったり、刑事としての所作は監修の方としっかり話し合って頑張りました」と役柄を振り返る。

目の見えない演技でのアクションや盲導犬パルとの共演に、吉岡は「3名の盲目の方に取材をさせていただきました。先天性の方や後天性の方、盲導犬を連れている方。それぞれの大変さや苦悩はもちろん、しなやかな強さは演じる役にとても大事に響きました。誰よりも本質を見ていて、誰よりも強い信念と正義感を持って事件解決に挑んでいく姿は、皆さんからのお話からエッセンスをいただいて作り上げることができました」と真摯に語った。

さらに肉体改造も行ったようで「弱々しく見えないように背筋を鍛えました。(撮影に入る)3ヶ月前からトレーニングしていましたね」と明かした。

高杉真宙、“座長”吉岡里帆の振る舞いに刺激受ける「もっと頑張らなきゃ」

自身が“目撃”した吉岡の姿についてエピソードを聞かれた高杉。「撮影を始めて2・3日くらいに節分の日を迎えたんです。吉岡さんが現場で節分豆を配ってくださり、素敵だなぁと。行事ごとを大切にされていて、素敵だなぁと思ったんです!」と強調して話す。続けて、吉岡のそんな現場での振る舞いに「吉岡さんが一番大変な役なんです。そんな中でも座長として僕らに気を遣っていただいて。だからこそ『もっと頑張らなきゃ』と、現場の雰囲気もそれによって集中力の途切れない現場だったんじゃないかと思います」と刺激を受けた様子だった。

吉岡とは何度か共演経験のある田口は「座長、その自覚がありましたが、すごくバランスの取れる方。オン/オフの取り方、楽屋での過ごし方、役に入る集中の仕方…年下なのにすげーなと。こんな大変な役をやっているのに、その気遣いが人としてすごいなと」と絶賛した。吉岡は「この言葉でずっと頑張れます!」と笑みをのぞかせた。

吉岡里帆、サプライズに満面の笑み「もう会えないかと」

フォトセッション時には、盲導犬役を演じたパルがサプライズ登場。共演シーンの多かった吉岡は、思わぬサプライズに「撮影が終わってから北海道に行ってしまうと聞いていたので、もう会えないかと思っていました!すごい嬉しいです!」と歓喜していた。

映画『見えない目撃者』は9月20日(金)より全国公開

(C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W.

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