マレー、BIG3時代を終わらせる若手3人を予見「2年後には何らかの変化が」

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男子テニス界において長年頂点に立っている、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)の「BIG3」。元世界1位であり、「ATP1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8月11〜18日/ハードコート)で「全豪オープン」以来約7ヵ月ぶりのシングルス復帰を果たしたアンディ・マレー(イギリス)は、BIG3の時代を打ち崩す可能性のある若手選手について言及した。

ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによるとマレーは「ATP1000 シンシナティ」の前、BIG3の時代はあとどのぐらい続くか、そしてどの選手がBIG3を切り崩す可能性が最も高いかを質問された。


熟考を求められたマレーは「今後2年の間に何かが起きると思う。12〜18ヶ月ではまだかもしれない。でも18ヶ月〜2年後には何らかの変化があると思うよ」と予見した。


「主に若い選手たちがその変化を起こすことになると思っている。ベテランの選手たちがグランドスラムで優勝できないだろうという意味ではない。一人の選手が支配的な地位を占めるような状況にはならないと思っている。おそらく何人かの若い選手たちが世界のトップ4〜5にのし上がってきて、長くその状況が続くのではないかと思うね」


そしてマレーは、そうなる可能性の高い選手として3人、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、ステファノス・チチパス(ギリシャ)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の名前を挙げた。


「僕はフェリックスが好きなんだ。彼の試合はいいよね。強靭な体を持っているし、精神的にもしっかりしているようだし」「彼はまだ若いからもう少し時間が必要だろう」


「チチパスもすごくいい試合をする。良いスポーツ選手で性格もすごくいい。観ていて楽しい。全面的にバランスのとれた試合ができ、どのサーフェスでもうまくプレーできる。そのことが上位にのし上がりその座を保つのに重要な要素だ」


「言うまでもなくズベレフは大いに期待できる。若い選手の中で一番多く優勝しているから。数ヶ月調子が悪いと人は簡単にそのことを忘れて彼に注目しなくなる。でも彼はまだ若いから、これから大いに腕をあげる可能性がある」「今のところ彼らがトップに台頭してくる可能性のある3人だ」


さらにマレーは「でも僕がまだプレーを見たことのない17、18歳の選手が踊り出てくるかもしれないけどね」と付け加えた。


8月8日に38歳となったフェデラーも、世界3位とまだまだ衰えを見せずにトップを走り続けている。そして、今シーズンのグランドスラムタイトルはジョコビッチとナダルが独占している。一方、トップ10のズベレフ、チチパスらを筆頭に頭角を表してきている若手選手たち。


群雄割拠の男子テニス界から、ますます目が離せない。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP1000 シンシナティ」でのマレー
(AP Photo/Gary Landers)