今夏にボルシア・メンヒェングラードバッハは4人の新戦力を迎え入れたが、今季初の公式戦を直前に控えた現状での立ち位置はどうなっているのか?まずもっともあとに加入したマーカス・テュラムだが、それでも先発候補の一人として考えられるだろう。いいキャンプを過ごしたヘルマンを尻目に、前哨戦となったチェルシーとのテストマッチで先発していたことは、1つのシグナルだといえ、そしてここでプレアとの2トップとして今後が楽しみなプレーを見せていた。

 ブレール・エムボロについては確かな進展が見て取れ、足の負傷による長期離脱から順調な流れにあるところ。ただ先発候補とはまだいかず、しかしながらジョーカーとしての起用はチェルシー戦と同様に考えられるだろう。右サイドバックのシュテファン・ライナーは、ザルツブルク時代にローゼ新監督の教えを受けていることから、即戦力としてグラードバッハでプレーすることが期待できそうだ。

 ただマックス・グリュンに関しては第3GKという立場に変わりはなく、またキールから復帰したラシュロ・ベネシュについては、チェルシー戦が先発起用の指針となると考えれば、底のボランチはシュトローブル、CMFにホフマンとザカリアを配置し、トップ下にノイハウスを起用することが考えられ、ザカリアとしては必ず訪れるであろう「チャンス」を虎視眈々と狙うことになりそうだ。
 

 その一方でボルシア・メンヒェングラードバッハは、これまでメインスポンサーを務めてきたポストバンクが、今季いっぱいまでの契約を満了する形で、来季より新たなメインスポンサーを模索していくこととなった。

 2009年からスポンサーを務め、2014年には契約を延長していた同銀行だが、ドイツ・バンクとのコスト削減などが影響したものとみられており、延長の際には年間450万ユーロから、650万ユーロへと上昇。さらに欧州リーグ出場のボーナスとして750万ユーロにまで上昇する仕組みとなっている模様。