恋愛研究家の六波羅ナオトです。

なにが原因かはわかりませんが、最近、筆者の元に寄せられる「モテたいんだけど、どうすれば?」という相談は、男性よりも女性からのほうが多く、婚活市場になんらかの変化があったような印象を受けます。もっとも、男性が言う「モテたい」は、特定の女性に対してではなく、「色んな女性の目にとまり、第一印象で蹴られずに次につなげたい」といったことを意味し、女性の「モテたい」は、「自分が狙っている特定の男性の気を引きたい」を言い換えていることに相違点があります。

女子アナのポジションは求められない時代

そこで、筆者がここのところ痛感するのが、テレビのキー局に勤務する女子アナのように、メイクもヘアスタイルもファッションも、あまつさえ言動や身のこなしまでバッチリとキメている女性ほど、最近の男性には敬遠されがちなのでは?ということ。女性からしてみたら、「ここまでのクオリティーを維持しているのに何で?男って馬鹿じゃないの?」と思うかもしれません。しかし、テレビの中の世界と自分が対峙するリアル世界とは「別モノ」というのは今さら言うまでもありません。

特に草食系おじさんともなると、女子アナのような積極的でオフェンシブな女性は多かれ少なかれ引き気味になってしまうのは自然の流れ。そこで登場するのが、決して攻撃的でもなく前にも出すぎず目立ちすぎず、かといって存在感がないわけでもないお天気キャスター的ポジションの女子に注目があつまります。さて、前置きが長くなりましたが、今回のオレ流メソッドでは、モテたい女子はアナウンサーではなく、お天気キャスターのポジションを狙うべきを主題に考えてみたいと思います。

お天気キャスターのポジションって具体的にどんなの?

各民放で放送される朝の情報番組がもっとも解りやすい例です。司会(MC)には各局の看板女子アナを据えて、男性MCとともに番組の進行全般を担うのが通例です。約2時間にもわたる放送時間の中で、中心的役割を担うので、露出する時間も長くなり、メイクやヘアスタイル、ファッションまで視聴者の目が集まります。もちろん、MCとしてのスキルも問われるため、「おとなしい」「控えめ」では許されない役割なのは言うまでもありません。そんなハードルの高さの見返りは大きく、各局の「朝の顔」という定評を手にすることができ、朝のメインキャスターからフリーに転身した女子アナは数知れずなのは皆さんもご存じの通り。

一方、お天気キャスターはというと、1時間で数回挿入されるお天気コーナーのみの露出で、さほどスキルは問われない傾向。その代わり、露出時間が短いぶん、一発で印象づける強い個性が必要とされる。さらには、メインMCの女子アナと被らないキャラクター性が必須ということで、ゆるふわ系だったり天然だったりと、バッチリタイプといよりは、より「女子っぽい」ガーリーなキャスターが起用されがち。

このなんとも言えない「脇役」感を好む男性がここのところ急増しているのは間違いなく、バッチリキメた女子アナタイプの女性が「モテない」と嘆くのに反比例して、お天気キャスタータイプの人気が上昇しているとすら思えます。

さて、一昔前の女子アナブームのときは、「おバカなギャルではなく才色兼備!」とか「上品は正義」とか騒がれて大人気を博した女子アナでしたが、今ではお天気キャスターの地位が確立され、女子アナよりも身近に感じられるキャラクター性が、草食系おじさんたちの間でウケているのは間違いないでしょう。後編では、なぜお天気キャスタータイプがモテる理由について、男性だけでなく女性の談話も交えて深掘りしてみたいと思います。〜その2〜に続きます。

なんだかんだ言っても、男性一般はお天気お姉さんが好きですよね……。