提供:週刊実話

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 2004年12月13日夜、「ドン・キホーテ浦和花月店」から出火。翌朝に鎮火したが、店舗は全焼した。この火事で店員や消防署員などが負傷。さらに、焼け跡から同店の19歳と20歳の従業員女性、39歳男性の3人の遺体が発見された。また、出火した同じ日に近隣の別の商業施設でも同様の火災があり、連続放火事件の疑いがあるとして警察が捜査を開始。そして翌年の1月、防犯カメラの映像や遺留品などから、警察は窃盗と放火の疑いで、市内に住む渡辺ノリ子(当時47歳)を逮捕した。ノリ子は数回の離婚歴があり、交際相手とのトラブルを繰り返していた。犯行動機も、元交際相手に会えないことへのうっぷん晴らしだった。

 取り調べに対してノリ子は、犯行を否認していたが、一転して「火をつけた」と認める供述をするようになり、「裁判では嘘を言いたくない」などとも話し、7件の放火をすべて認めた。

 ところが、裁判が始まると7件全部の犯行を否認。だが、状況証拠や目撃証言などから、2007年3月、さいたま地裁はノリ子に無期懲役を言い渡し、08年11月に無期が確定した。