ミラン時代のターラブト photo/Getty Images

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本田圭佑がミランの10番を背負って奮闘していた頃、同じく攻撃的MFとしてポジションを争っていたのがモロッコ代表としてもプレイ経験のある29歳MFアデル・ターラブトだ。

ターラブトは独特なアイディアを持つアタッカーで、ドリブルのテクニックも高かった。ターラブトの派手なトリックを好んでいたサポーターも多かったはずだが、これまではイングランドのQPR、フラムなど中堅クラブでプレイするに留まっていた。

そのターラブトは、現在ポルトガルの名門ベンフィカに所属している。ターラブトはフラムからミランにレンタル移籍していたが、2015年夏にベンフィカへ移籍。もう約4年前のことだ。

ここからターラブトは苦しい時間が続き、ベンフィカではなかなかトップチームに入れなかった。Bチームでプレイを続け、2017年の冬にはセリエAのジェノアにレンタル移籍。それが終わってからもベンフィカのBチームでプレイを続けていたのだが、今年3月にチャンスが訪れる。30日のトンデラ戦でトップチームデビューを飾ったのだ。

英『BBC』もようやくのデビューと伝えているが、ターラブトは今年の2月にトップチームのトレーニングに合流し、そこでチャンスを掴んでみせた。0-1で敗れはしたものの、3日に行われた国内カップ戦のスポルティング・リスボン戦でもターラブトは途中出場を果たしている。

流れが変わったのは、ベンフィカを指揮していたルイ・ヴィトーリアが解任されてからだ。ベンフィカは今年1月にヴィトーリアを解任し、Bチームを指揮していたブルーノ・ラージが現在のチームを担当している。ラージ就任からターラブトはチャンスを得るようになり、テクニシャンが本領を発揮する時がきた。

29歳という年齢を考えればまだまだトップレベルで活躍できるはずで、持ち前のトリッキーなプレイを存分に披露してほしいところだ。