安田顕、朝の生放送に緊張! 放送前に思い出した“20代・札幌の自分”
確かな演技力と独特な雰囲気で人々を魅了する役者・安田顕(45)。昨年はドラマでも映画でも主演を務め、今年に入り早くも主演映画が公開。『TEAM NACS』メンバーとしての活躍も続けながら、来月スタートの朝ドラ『なつぞら』にも出演! その多忙ぶりを尋ねると、
「そんなことないですよ。イメージ、イメージなんですって!(笑)」
と冗談っぽく答え、笑顔を見せる。
「最近、“忙しいでしょう”ってよく言っていただけるんですけど、いつかそう言ってもらえなくなるときが来るんだろうなと。
それが嫌でね……。映ってナンボの世界かもしれないけど、映ってないときも忙しくしてたんですよ(笑)。だから、自分の中では特に大きな変化はないです」
ファンから“ヤスケン”の愛称で親しまれる安田。
取材した日は、朝の情報番組の生放送に出演したこともあり、名前が“トレンド”に上がるなど視聴者からも大反響。
「見慣れてないからトレンドになるのかな。すごくありがたいことです。生放送はとても緊張しました。だから放送前に“僕は20代のとき札幌のサテライトスタジオで生放送のラジオを月〜木でやってたんだ、だから何があっても大丈夫!”って自分を奮い立たせて臨みました(笑)」
回想シーンで、20歳ほど若い姿に!
これまでジャンルの違う作品に出演しては変幻自在に役を演じてきた。そんな彼が現代社会の暗部を描いた壮絶な社会派サスペンス『連続ドラマW 絶叫』では、尾野真千子演じる主人公の女を凶悪犯罪者に変貌させる、何とも恐ろしい役どころに。
「僕が劇中でやってる行為は、笑っている顔してやっても、怒った顔してやってても怖いですから(笑)。(主人公の)陽子さんの人生はとても壮絶だけど、ひとつボタンをかけ間違えたら誰でもなりうる話だなと。そう思わせる力がある脚本で、一気に物語に引き込まれました」
回想シーンでは、20歳ほど若い姿に。その容姿を作り込むにもひと苦労だったそう。
「メイクさんがテープで頬を引っ張ってくれて。ギューッて。よく女性がおしとやかにホホホホホッて笑うじゃないですか。あれ、ほうれい線が目立たなくなるので、その気持ちがよくわかりました。僕、今年で46歳になるんですけど、これまではシワとか気にせず、無理して若くいようとも思ってなかったんです。でも今回のことを含め、45歳を過ぎたあたりから“あれ、僕、衰えてる?”と思う機会が増えまして(笑)」
それは別の作品の撮影でも多いに実感したとか。
「ランニングホームランを打つシーンがあって、それを3回連続で撮影したんです。主演の方はバッターボックスに立っていたので、僕は映るかもわからなかったんですが、役者たるもの、映ってなくても全力でやるべきだと。しかし3周目で脚がついていかなくなり、運動会のお父さん状態になっちゃって。先輩いわく、“脳が老いを自覚していない”と(笑)」
今後は、ある程度の運動とアンチエイジングにいそしんでいくと安田。これからもいろんな役、素敵な作品を心待ちにしています!
「ありがとうございます。応援してくださるみなさまに恩返しもしていきたいので。でも、恩返ししすぎて“あの人はもう1人でも大丈夫”とは、思われたくないな(笑)」
○○○を演じてみたい
「ひとり芝居で、高橋お伝さんを演じてみたいです。“悪女”とも呼ばれ、一方ではそんなに悪い人ではなかったのでは? とも言われている人で、両極端のふたつの側面を持っているんです。同じセリフなのに、表情や動作を少し変えると、どう違って見えてくるのかなと。ぜひやってみたいです」
忘れられない大先輩の言葉
「大事にしている言葉がいくつかあるんですが、前に山本學さんが先輩から教わったという“主役がヘタに見えたら自分がヘタだと思え”という言葉がとても印象的。現場での居方や芝居への取り組みもすごく素敵な方なので、その言葉をもらったのはいい思い出、ずっと忘れないと思います」
3月24日(日)夜10時スタート(全4話)第1話無料
母親から愛されなかった寂しさを胸に秘めながらも、OLとして平凡な毎日を過ごしてきた鈴木陽子(尾野真千子)。だが、借金を抱えた父親の失踪をきっかけに人生が暗転。何とかして生き抜くため、彼女は神代武(安田顕)に誘われるがまま、保険金殺人に手を染めていき……。