試合後にギュネシュ監督(左)が香川を批判したとして現地で注目を集めている【写真:(C)BesiktasJK】

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トップ下で後半40分までプレー、前半に1アシストを含む2点に関与と存在感

 MF香川真司が所属するトルコ1部ベジクタシュは現地時間25日、リーグ第23節でフェネルバフチェとのイスタンブール・ダービーに臨み、3-3ドローに終った。

 移籍後初スタメンを飾った香川は1アシストと結果を残した一方、試合後にシェノル・ギュネシュ監督が香川を批判したとして現地で注目を集めている。

 3日の第20節アンタヤルスポル戦(6-2)で途中出場し、投入から3分間で2ゴールと鮮烈デビューを飾った香川は、3試合連続で途中出場が続いたなか、ダービーマッチで初スタメンを飾った。

 その香川が起点となって先制ゴールが生まれる。前半10分に敵陣右サイドでFKを獲得。キッカーを務めた香川が正確なクロスを中央に送り、その流れからトルコ代表DFギョクハン・ギョニュルが先制点を奪った。さらに前半18分、トルコ代表FWブラク・ユルマズがPKを決めてリードを広げ、前半終了間際に香川のパスセンスがゴールを呼び込む。

 ハーフウェーライン付近でこぼれ球を拾った香川は、間髪入れずに前方のスペースに絶妙なスルーパスを供給。走り出したユルマズにピタリと合うボールを通し、相手GKとの1対1を制したユルマズが追加点を奪い、3-0で前半を折り返した。

 ところが後半に入ると相手は香川への警戒を強め、日本人MFにボールが集まらずに攻撃が停滞。相手の攻勢に押される形で3失点し、香川は後半40分に途中交代して3-3ドローに終わった。

現地メディアに驚き提供? 「ギュネシュ監督がカガワ批判。後半は効果がなかったと言及」

 香川個人は前半に1アシストを含め2ゴールに関与する働きを見せるなど上々のパフォーマンスを披露。ところが試合後、ギュネシュ監督は香川の働きについて「後半はカガワの守備面が衰えて、攻撃面での貢献度も低下した」と振り返っており、トルコメディア「Sporx」は「ギュネシュ監督がカガワ批判。後半は効果がなかったと言及した」と伝えている。

 前半に貢献した香川に対する指揮官の言葉は、現地メディアに少なからず驚きを提供したようだ。トルコメディア「Fotospor」も「ギュネシュ監督がこれらの言葉でカガワを批判する」と、会見の動画付きで報じている。

 フェネルバフチェ戦の前に指揮官は「カガワの能力に疑いの余地はない。我々にとって重要だ」と語っており、不可欠な戦力として高い評価を与えていた。それだけに試合後のコメントは、大きな期待を寄せる香川への発破だったに違いない。(Football ZONE web編集部)