動揺広がる日産系部品メーカー、脱日産依存の進捗問われる
日産自動車が21日、代表取締役会長のカルロス・ゴーン容疑者も出席して同日開催する予定だったサプライヤー会合を中止にしたことが分かった。サプライヤー会合は1年に複数回開かれるが、今回の会合はその中でも最も重要な位置付けで、ゴーン容疑者自らが日産や仏ルノー、三菱自動車との3社連合の戦略を説明する計画だった。ゴーン容疑者逮捕が事業運営にも影響を与え始めた格好で、部品サプライヤーの間で動揺が広がっている。
サプライヤー会合では、完成車メーカーが自社の調達購買や生産、販売、開発計画など事業戦略を部品メーカーに説明する。部品メーカーにとって、設備や研究開発投資などの計画を策定するための情報を収集する重要な場だ。今回は21日、日産の追浜工場(神奈川県横須賀市)で開催し、ゴーン容疑者のほか、購買担当の山粼庄平常務執行役員らが出席する予定だった。
海外メーカーを含め日産と取引する上位数十社の大手サプライヤーが参加することになっていた。今回の会合は中止し、別日に延期するとみられる。
日産と取引する部品メーカー幹部は「(ゴーン容疑者逮捕で)すぐにマイナス影響は出ないと思うが、ブランド毀損(きそん)で販売減という事態にならないか懸念している。サプライヤーの間で動揺が広がっている」と明かす。
(日刊工業新聞2018年11月22日掲載から一部抜粋)
18年上期決算は大半が営業減益、下期はどうなる?
日産自動車への供給が多い部品メーカー6社の2018年4―9月期連結決算が13日、出そろい、5社が前年同期比で営業減益となった。各社は新車立ち上げに伴う開発費用が負担になったほか、北米や国内などの市場減速が業績に響いた。下期以降は新車の販売や新規顧客との取引などプラス要因はあるものの、人手不足による労務費の増加や通商問題の影響など懸念材料もある。
