ローソン銀が15日開業、その成長戦略とセブン銀の動きは?
福井駅から車で約1時間の場所にある福井県立恐竜博物館(勝山市)。海外からの来場者が多い人気施設だ。その建物に隣接する土産物やレストランが入った施設に、地元・福井銀行とローソン銀が共同で運営する現金自動預払機(ATM)が開業する予定。海外旅行者はカードで預貯金を引き出したいが「多くの地銀のATMは海外対応ができていない」(山下社長)ため、ローソンと組むことで訪日外国人(インバウンド)需要に応えられるとみる。新千歳空港や東京メトロの駅などにもATM設置を進め、知名度向上を図る。
一方、セブン銀は「ATMサービスを主とした銀行」を掲げる。提携金融機関は大手銀行、地銀、信用金庫に加え、「LINE Pay」にも対応する。さらにATMで、非接触型ICカードのSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)など主要な交通系電子マネーをチャージ(入金)できるようにする。顧客の利便性向上につなげ、新規参入のローソン銀とサービス面での差別化を図る。
山下社長は日本長期信用銀行(現新生銀行)の出身。不良債権処理やリーマン・ショックなど金融危機を身近で見てきただけに「人の生活を支える上で金融を守らないといけない。ローソンには年間延べ35億人が来る。ここなら本当の役に立つ金融ができる」と、新天地での活躍を誓った。
(文=浅野文重)
