目や耳に障害がある人もない人も、会話できる『未来言語』とは
目や耳、口をふさいでも伝わる方法を探す
未来の言語を探る取り組みは、パナソニックの起業家支援施設「100BANCH」に選ばれた四つのプロジェクトが、合同で進めている。外国人の日本語教育を支援する「NIHONGO」と知的障害を持つアーティストの作品を広める「MUKU」、点字と墨字を一体化した文字をデザインする「Braille Neue」、手話を使ったゲームを提供する「異言語ラボ」だ。NIHONGOのリーダーの永野将司さんは、「未来の言語は、触覚がカギになるんじゃないかと予想している」と話す。
序盤は比較的に簡単で、1人が持つ障害は1種類だけ。聞こえない人と見えない人の間は普通に話せる。だが、話せない人から見えない人へ伝える時は工夫がいる。伝える側の話せない人は身振り手振りで表現し、周りにいる耳の聞こえない人がそれを言葉で表現し、見えない人に伝える。チーム内の『助け合い』がなければ伝わらない。
机の上に用意された、割りばしや風船、おもちゃの硬貨、画用紙、粘土、携帯用カイロ、発熱時に額に貼る冷却シートなども使う。例えば、温かさや冷たさ、形などは、モノを使う方が伝えやすい。
2020年、異文化理解や心のバリアフリーへ
難易度は徐々に上がる。名詞と動詞のように二つ以上の言葉を伝えたり、ジェスチャーが禁止になったり、1人が複数の障害を持ったりする。そのたびに、チーム内で伝え方の「ルール」を追加する。名詞と形容詞、動詞で伝える順番を決めるチームもあれば、名詞の時は左手、動詞の時は右手を触ってから伝えるというルールとするチームもある。五感に関係する言葉の時は相手の目や鼻、口などを触るなど、多様なルールが生まれる。
