【秘密】モンスターズ・インクの知られざる極秘情報と噂8選 / ボツになった幻の続編とは?

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2001年に公開されたディズニーとピクサー製作のCGアニメーション映画、『モンスターズ・インク』。緑色で一つ目のモンスター、マイクと青くて毛むくじゃらのモンスター、サリーの活躍は世界中を大熱狂させ、たくさんの人から愛されています。

『モンスターズ・インク』の知られざる秘密とうわさ



この作品は、2013年に続編となる『モンスターズ・ユニバーシティ』も製作されました。今回は、モンスターズ・インクシリーズにまつわる秘密やうわさ話、制作の裏話など、知られざる情報を厳選してお届け!作品の魅力をより深く知ることができることでしょう。

1. 子どもの悲鳴はスタッフの子どもの悲鳴



モンスターたちが住む、モンスター・シティの電力は、子どもたちの悲鳴。しかも、作品内で使われている子どもの悲鳴はかなりリアルな音声になっています。

実は、この悲鳴はピクサー・スタジオに勤務するスタッフたちの実の子どもの叫び声を録音したものが使用されています。録音するために子どもたちを怖がらせたのか、はたまた喜ばせたのか。どちらかはわかりません。



2. 企画段階の設定が違いすぎる



『モンスターズ・インク』は企画段階では登場人物の設定が大きく異なりました。例えば、サリーはまったく怖くないモンスターで名前も異なり、人を怖がらせるのが得意な少女とチームを組む設定になっていました。

また、マイクもデザインが異なり、腕がないモンスターになる予定だったそう。さらに舞台となるモンスター・シティもいかにもモンスターが住んでいそうな恐ろしい雰囲気に描かれるはずだったのだとか。

3. ピクサーの電話番号が出ているシーン



『モンスターズ・インク』の開始3分26秒頃、モンスターたちが怖がらせの練習を行うシミュレーターのコントロールパネルをよく見ると、510-752-3000という電話番号が表示されています。これは適当な番号ではなく、実はピクサーの電話番号なのです。

4. ピクサーのキャラがたくさん出演



『モンスターズ・インク』にはピクサーのキャラクターがたくさん登場しています。ブーのおもちゃには『ファインディング・ニモ』のニモのぬいぐるみ、『トイ・ストーリー2』のジェシーとアルファベットブロック、『ルクソーJr.』のピクサー・ボールなどがあるそう。また、サリーとマイクが横断歩道で信号待ちをしているシーンで飛び込んでくる巨大な脚は『トイ・ストーリー』の恐竜のおもちゃレックスなのです。

またハリーハウゼンズのシーンや、人間界に追放されたトレーラーハウスの中にはニモが再び登場しています。



5. ヒデン・シティ・カフェは実在する



『モンスターズ・インク』に登場するカフェ「Hidden City Café(ヒデン・シティ・カフェ)」は、サンフランシスコに実在するカフェです。1994年に当時『トイ・ストーリー』を製作中だった監督のジョン・ラセター氏や脚本家のアンドリュー・スタントン氏、ピート・ドクター氏などが、このお店で作品について語り合うことが多かったのだとか。このカフェから『モンスターズ・インク』や『ファインディング・ニモ』、『ウォーリー』などの名作が生まれたと言っても過言ではないのかも。

6. ジョブズのメッセージのオマージュ



『モンスターズ・インク』にはピクサーの生みの親であるスティーブ・ジョブズ氏の有名な言葉をオマージュしたメッセージが登場しています。ひとつ目は作業所のデコレーションで、吊るされたメッセージには「THINK FUNNY」と書かれています。これは「面白く考える」という意味。スティーブ・ジョブズさあん「THINK DIFFERENT(発想を変える)」のオマージュといわれています。また、マイクが小包から本を取り出すシーンでは、取り出した本にAppleコンピューターの写真と一緒に「Scare Different(怖がらせ方を変える)」と書かれています。

7. ブーの名前はメアリー



登場人物のブーは当たり前のようにモンスターたちからブーと呼ばれていますが、本当の名前は「メアリー」なのです。劇中にブーが絵を描いた紙に「MARY」と書いてあることからわかります。このメアリーという名前は声を担当したメアリー・ギブスちゃん(当時2歳半)の名前からきているそうです。まだ幼くてセリフを読めなかったため、メアリーが遊んでいるところをスタッフが追いかけながら録音したのだとか。

8. ボツになった幻の続編



2013年に公開された『モンスターズ・インク』の続編、『モンスターズ・ユニバーシティ』。

しかし、続編のストーリーは違うものになる予定でした。当初予定していたのは、モンスターズ・インクの舞台から10年後に、マイクとサリーがブーの誕生日を祝うために人間世界へ向かうという設定でした。

人間世界に向かった2人ですが、ブーの家族はすでに引っ越し済み。2人はブーを探して人間世界を冒険することになります。そして、やっとブーを発見するのですが、ブーは成長してモンスターを信じなくなっていました。

しかし、マイクとサリーが元の世界に戻るために、もう一度ブーを笑わせなくてはならず、悪戦苦闘する……というストーリーだったのです。このストーリーを聞いたジョン・ラセター氏は「モンスターズ・インクのエンディングを台無しにしてしまう」と、このストーリーをボツにしたそうです。



スピンオフシリーズがテレビに登場予定?



モンスターズ・インクシリーズはこれまでに映画が2本、スピンオフ映画が2本公開されています。

そして、2019年のスタート予定のディズニー動画配信サービスで、新たなスピンオフシリーズが制作されるようです。実写になるのかアニメになるのかはわかりませんが、マイクとサリーの新たな活躍を見ることができそうです。

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/