通勤総合研究所が「新社会人vs先輩社会人! 通勤&働き方調査」の結果を発表。新社会人にとって「効率が悪いと思うこと」1位が「通勤時間」であることが分かりました。

社会人の「効率の悪いこと」1位は「通勤時間」

 新社会人にとって「効率が悪いと思うこと」の1位は「通勤時間」――そんな結果が、通勤総合研究所(通勤総研)の「新社会人vs先輩社会人! 通勤&働き方調査」で明らかになりました。


通勤時間を効率化するために有効なツールの1位は「スマホ」、2位は「PC・タブレット」、3位は「本」という結果に。写真はイメージ(画像:photolibrary)。

 新社会人と先輩社会人社会人歴2年から4年まで)の、通勤や働き方の実態などを比較・調査。新社会人に聞いた「効率が悪いと思うこと」(複数回答可)は、3位「人間関係」31.0%、2位「業務内容」43.0%と続き、1位は「通勤時間」で67.0%でした。

 その通勤時間、新社会人の「理想」は27.9分ですが、一方、先輩社会人の「現実」は20分ほど長い49.7分という結果に。通勤時間を効率化するために有効なツールは、先輩社会人の回答(複数回答可)によると、1位「スマホ」60.0%、2位「PC・タブレット」49.5%、3位「本」15.5%で、以下、「有効なツールはない」14.0%、「音楽プレイヤー」13.0%、「新聞・雑誌」10.5%、「その他」1.0%という結果でした。

 先輩社会人に聞いた、学生時代に比べてスマホで使うようになった機能やアプリ(複数回答可)は、1位「通話」38.0%、2位「乗り換え案内などの移動関連アプリ」36.0%、3位「SNS以外のメール(Gmailなど)」33.0%、4位「ニュースアプリ(経済やビジネスなどの情報)」27.5%、5位「銀行やクレジットカードのアプリ」25.5%など。


先輩社会人に対する質問「通勤を効率化するためには、どんなツールが有効だと思いますか」の回答結果(画像:通勤総合研究所)。

先輩社会人に対する質問「学生から社会人になったとき、学生時と比べてスマホで使うようになった機能やアプリはなんですか」の回答結果(画像:通勤総合研究所)。

先輩社会人に対する質問「学生から社会人になったとき、学生時と比べてスマホで使わなくなった機能やアプリはなんですか」の回答結果(画像:通勤総合研究所)。

 逆に、社会人になって使わなくなった機能やアプリ(複数回答可)は、1位「ゲームアプリ」35.5%、2位「通話」18.0%、3位「写真アプリ」16.5%、4位「動画アプリ(YouTubeなど)」14.0%、5位「音楽アプリ」13.0%などでした。

通勤中、スマホでやっていること1位は「SNSチェック」

 なお、先輩社会人が「通勤中にやっていたこと」(複数回答可)は、1位が「スマホ操作」78.0%、2位「音楽鑑賞」49.0%、3位「寝ている」42.0%など。さらに「スマホでやっていたこと」(複数回答可)は、1位「SNSチェック」87.8%、2位「ニュースサイトの閲覧」56.1%、3位「ネットサーフィン」39.1%と続き、以下、「ゲーム」35.9%、「動画閲覧」14.7%、「仕事のメールチェック」14.7%という結果でした。

 通勤総研は「乗り換えや地図アプリ、電子マネーアプリなどの通勤・移動サポート機能を利用する傾向にあり。一方で、ゲームアプリや写真アプリ、動画アプリなどの娯楽系アプリの利用は減少」と分析しています。

 獨協大学経済学部特任教授でコラムニストの深澤真紀さんは調査結果に対し、「『新社会人の効率が悪いと思うこと』の1位は『通勤時間』という結果が出ています。コスパ重視や効率重視は、最近の若者の特徴だとも言えるでしょう。一方で現実の若者社員は通勤や仕事に対し『効率が悪い』と認識しているという結果が9割近くあったことから、まだまだ通勤時間をうまく利用できていないのかもしれません」とのコメントを寄せています。

 調査は、4月6日(金)から9日(月)まで、インターネットを通じて、1都6県在住の18歳から29歳までの男女を対象に実施。新社会人100人と、社会人歴2年から4年までの200人が回答しました。

【グラフ】職場環境や給与・待遇も 新社会人の「効率が悪いと思うこと」


社会人に対する質問「効率が悪いと思うのはどんな場面ですか」の回答結果(画像:通勤総合研究所)。