日本人の民度の高さに対し、中国人は民度が低い代表的存在のように扱われることが多いことに、中国メディアが不満を表した。(イメージ写真提供:123RF)

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 経済が急激に発展している中国では、多くの人が経済的に豊かになり、近年では海外旅行を楽しむ人も少なくない。海外へ出掛け、渡航先の土地の文化や人びとの習慣に触れることによって、自国で普通に行っていることでも「海外では普通でない」ということに多くの中国人が気付き始めている。

 中国メディアの今日頭条は16日、日本を訪れる中国人の目には「日本人の民度は高い」と映ることを紹介する一方で、経済の発展や教育によって中国人の民度も徐々に向上してきていると主張した。

 記事は、日本社会は時間に正確であること、さらに複雑なゴミの分別に皆がきちっと従っていることなどを理由に、日本人は非常に民度が高いと評価されていると紹介。日中の民度を比較した場合、日本人の民度の高さに対して「中国人は民度が低い代表的存在のように扱われることが多い」と主張し、不満を示した。

 続けて記事は、「日本人は中国人よりも優れているのか? また、日本の文化は中国文化よりも優れているのか?」と疑問を投げかける一方で、決してそうではないと主張。中国人の民度が低いといわれる原因の1つは「貧しさ」であったと主張し、近年は経済が成長し、教育が行き届いてきたため若者達のマナーは改善されてきていると主張した。

 記事が主張しているとおり、中国では若い世代の人びとは確かにマナーを守ろうという意識がある。列に並び、公共の交通機関で高齢者に席を譲る若者を見ることは少なくない。だが、中年以上の世代になるとマナーが良くない人が多いように見受けられるのが現状だ。今後、さらにマナーが改善すれば、世界の観光地で中国人が歓迎されているという報道を目にすることができるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)