キム・ヨンミ(左)、キム・ウンジョン(右)【写真:Getty Images】

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日韓戦の前に「国民のヨンミ」に脚光…「強い中毒性」で話題を呼んだ理由は?

 平昌五輪は大会終盤に差し掛かっているが、開催国・韓国でにわかに注目を集めているのが、女子カーリング代表チームだ。予選リーグを8勝1敗で突破し、23日の準決勝で日本と戦うが、人気急上昇のチームで「国民のヨンミ」と呼ばれる選手が出現。韓国メディアは「『ヨンミシンドローム(症候群)』が起こっている」と紹介し、一躍脚光を浴びている。

「『ヨンミ〜日本戦もお願い』女子カーリング、準決勝で韓日戦」の見出しで特集したのは、地元紙「スポーツ京郷」だった。記事によると、リードを務めるキム・ヨンミの人気が韓国国内で沸騰中。「国民のヨンミ」の愛称がつけられているという。

 本人は「リードとセカンドは注目されるポジションではないので注目されて未だに戸惑っている」と笑ったというが、記事では今大会で大きな人気を集め、今大会は試合中に多く名前が挙がり、いつのまにか「国民のヨンミ」と呼ばれるに至ったことを紹介している。

 注目に挙がった理由は、試合中の呼ばれ方にあるようだ。ストーンを投げた際、スキップのキム・ウンジョンが指示を出すが、ひときわ「ヨンミ」と名前を連呼し、その声は甲高く特徴的なため、記事では「強い中毒性がある」と言及。さらに、こうつづっている。

韓国で人気を博すと生まれる「国民の○○」…キム・ヨナさんは「国民の妹」に

「カーリングを見るファンたちは競技中に『ヨンミ』の名前が出ると、ぱっと笑い始める。オンライン上では『ヨンミシンドローム(症候群)』が起こっている」

 ヨンミ本人の説明によれば、急に3回呼ぶ時は『早く戻って強く掃いて』、ゆっくり優しく呼ぶ時は『掃く準備をして』、呼ばない時は「(もう一人の)ソンヨンが掃いて」という意味だという。日本でも「もぐもぐタイム」に注目は集まっているが、韓国は競技中の呼び方に熱視線が集まっているようだ。

 韓国で「国民の○○」といえば、フィギュアスケートのバンクーバー五輪金メダリスト、キム・ヨナさんが「国民の妹」と呼ばれ、芸能界でも「国民の初恋」「国民の弟」「国民の息子」など、国民的な人気を博した人物に付けられることが多いが、ヨンミも試合中の呼び声から、予期せぬ形で“称号”を手に入れたことになる。

 23日の準決勝では予選リーグで唯一敗れた日本と戦う。当時は日本のスキップ・藤澤五月が美人選手として韓国国内で話題となっており、氷上の“日韓戦”は現地で大きな注目を集めることになりそうだ。(THE ANSWER編集部)