カナダ・モントリオールで4日に行なわれた世界体操・女子個人総合予選で、見事首位で決勝進出を決めた村上茉愛。6日放送、テレビ朝日「速報!世界体操」では、表彰台が期待される村上がどうしてもメダルを届けたい人物について伝えた。

最初の種目・平均台で全体8位と好発進した村上は、続く得意のゆかで自身の代名詞でもあるH難度のシリバスを完璧に決め、その後も大技を次々と成功させて全体2位の得点を記録。続く跳馬と段違い平行棒でも安定した演技を見せ、堂々の首位で予選を突破した。

予選の得点は決勝に持ち越されないが、日本女子初の個人総合金メダルが期待される村上。史上初の快挙に向かう彼女の快進撃を支えるのが、美容室を経営する母の英子さんだ。女子の体操選手には珍しいショートカットの村上は、大会前にも英子さんに髪を切ってもらい、試合へのスイッチを入れたという。

カナダまで応援に駆けつけた英子さんの前で最高の演技を披露し、首位で予選を突破した村上。美容室ではテレビカメラの前で母の声援に恥ずかしそうな反応を見せていたが、予選後は「毎回来てくれるけどメダルを獲って帰れないので、喜ばせてあげたい」と意気込みをあらわにしている。

コメンテーターの元日本代表・田中理恵さんも「親は一番の理解者であり、見守ってくれる存在なので、力になる」とコメント。「ぜひメダルを取って恩返ししてほしい」と、6日の決勝に向けて後輩にエールを送った。