13日に行われた国際親善試合、フランス対イングランドの一戦では、パリのスタッド・ドゥ・フランスが会場だったにもかかわらず、国歌斉唱時にスタジアム全体がイギリス国歌「God Save the Queen」を歌った。

エマニュエル・マクロン大統領とテリーザ・メイ首相がスタンドで観戦したこの日の試合では、選手入場時にイギリスを代表するバンド「オアシス」の曲が流れた。


さらに、国歌斉唱ではホームのフランスの国歌が先に歌われ、次にアウェーのイングランド国歌が流れた。大型スクリーンに歌詞が映し出され、フランスの観客も熱唱している。

もちろん、これらは先日からマンチェスターやロンドンで起きたテロ事件を受け、フランスがイギリスへの連帯を示すためのものだ。

2015年11月にパリで同時多発テロ事件が起きた際には、その後ロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催された試合でイングランドがフランスへの連帯を示しており、今回はフランスが「お返し」をした形となる。

人々の想いが報われ、悲しい出来事が少しでも減ることを願うばかりだ。