27日、テレビ東京「SPORTSウォッチャー」には、東北楽天ゴールデンイーグルス球団副会長を務める星野仙一氏がゲスト出演。12年ぶりに野球が復活する、2020年の東京五輪に向けた侍ジャパン次期監督候補に言及した。

今月22日、プロ・アマ合同侍ジャパン強化委員会が行われ、次期監督の選考状況と任期が確認された。北京五輪で代表監督を務めている星野氏は、番組から「五輪とWBCは全く別な競技」と紹介されると、「（中畑）清（アテネ五輪/2004年）と僕（北京五輪/2008年）の時はアマチュアの審判。プロの選手を出せと言いながら、アマチュアの審判でアマチュアの世界野球機構が色々ルールを決める」と五輪とWBCの違いを説明した。

すると番組コメンテーターの中畑氏は「練習内容とかも全く違う。練習を手助けするメンバーも、WBCの場合はいるけど、オリンピックの場合は全部自分達。手弁当だから。時間も限られるし厳しい状況の中でプレーしなきゃいけない」と環境面の違いを強調。星野氏も「グラウンドも悪いし、雨が降ってて。朝5時に起こされてキャッチボールやってプレイボールとかね。それはプロの選手はできない」などと補足した。

また侍ジャパンのメンバーについては、「アマチュアを少し入れなさいと。底辺拡大のためにアマチュアもオリンピックに出れるんだと。WBCもオリンピックも全部プロの選手だったら底辺拡大にならない」と持論を展開した星野氏は、「僕は（プロとアマで）話し合ってほしい」と訴えた。

さらに次期監督候補には、「今度は1ヶ月休むとなると、現役の監督が1ヶ月チームを離れるということは、ゲームがないにしても相当辛い。（監督は）その前から色々なことを考えないといけない」と前置きした星野氏。「僕の意見としては今現在ユニフォームを着てない人、若い人を中心に監督にしてはどうか」と続けたが、原辰徳氏の名前が挙がると「原監督は、ひょっとしたら2年後3年後はユニフォーム着てるんじゃないの」と話した。