実現していたら、どうなっていたのだろうか。元イングランド代表のデイビッド・ベッカムが、かつてローマに加入する可能性もあったと明かした。フランチェスコ・トッティと共演していたかもしれないというのだ。

40歳のトッティは25日、今季限りでローマのユニフォームを脱ぐと明らかにした。「月曜から新しい挑戦に臨む準備はできている」と、引退か現役続行かの決断は明かさなかったが、ローマの選手としてプレーするのは28日のジェノア戦が最後だと認めたのだ。


16歳でトップチームデビューを果たしてから、25年にわたってローマ一筋でプレーしてきたトッティのラストとあり、クラブやサポーター、メディアはトッティを盛大に見送ろうと、日々、様々なキャンペーンを行っている。

そんな中、ローマはクラブ公式SNSで、ビッグネームのコメントを紹介。そのひとりが、マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリーで活躍したベッカムだ。ロサンゼルス・ギャラクシー時代にレンタルでミランに加入したベッカムだが、じつはローマにも移籍する可能性があったという。


「アメリカにいたころ、ローマに加わる可能性があったんだ。僕が惹かれた大きな理由のひとつが、フランチェスコだった。彼と一緒に同じチームでプレーできていたら、スペシャルだっただろう。対戦相手として同じピッチに立つだけでもスペシャルだけどね」

また、イタリア代表でともに2006年のワールドカップを制し、ユヴェントスのキャプテンとして長年にわたってトッティとしのぎを削ったアレッサンドロ・デル・ピエーロはこう述べている。


「ひとりの選手が『どうやったんだ？』『何をしたんだ？』『なんであんなことを思いつく？』と思わせたら、それは別次元の選手ということだ。そして、フランチェスコはそれを何度もやってのけた。彼は本質的で純粋な格を持つ選手だと示してきたんだ。それが彼のサッカーのやり方だった」