平野佳寿（写真：Getty Images）
フジテレビ「村上信五とスポーツの神様たち」（24日放送分）では、「検証！スポーツの名シーンには名脇役がいるのでは!?」と題し、侍ジャパンのブレインとしてチームを支えたスコアラー・志田宗大氏のインタビューを放送。侍ジャパンがベスト4に進んだ今大会における陰のMVPに、オリックスバファローズ・平野佳寿の名前を挙げた。

「陰のMVPは誰？」という質問に対し、「実は一番大事だったのは平野なのに。あんまりピックアップを誰もしてくれないので可哀想」と切り出した志田氏は、延長タイブレークの死闘となった2次ラウンドのオランダ戦を振り返った。

序盤から乱打戦となった一戦で、4回にリリーフとしてマウンドに上がった平野は、打者3人をきっちりと抑えた。「一番やっちゃいけない試合展開になった。あの打線の猛攻にあって、正直抑えれる術がベンチから見つからなかった。あんだけのスイングされて、下位打線も（バットが）振れている」という志田氏だが、平野が登板して強力打線を抑えたことで「こうやれば抑えられますよっていう形を見せてくれた」と明かす。

平野の巧みな配球により、「そこからなんとなくオランダの抑え方が分かっていった」という志田氏は、「小林自身も少し思ったと思います。オランダ戦でバカバカ打たれている中で、多分投げようがなかったと思う。ヒントには確実になっている。ターニングポイントだと思いますね、平野を投入したところが」とも――。志田氏は、その他にも「どの試合でも後で拾ってもらうと、相手の猛攻を5回か6回に出てきてピタッと止めている。試合の流れが傾きそうなところを戻してイーブンに保ってくれていたのが平野」と絶賛した。

またゲストの伊集院光は、1次ラウンドのキューバ戦で飛び出した菊池涼介のファインプレーについて注目すべきポイントを挙げた。侍ジャパンの窮地を救ったプレーとして話題になった場面の一つだが、伊集院は「カバーに入ったショートが1塁に投げてるんですけど、実は1塁に結構な暴投をしている。その時に難なく中田（翔）は捌いているんだけど、俺からすると中田のこともちょっと言ってくれよって」と力説。難しいボールを見事に捕球した中田のフォローを称えた。