22日にイギリスのマンチェスターで起きた爆発テロ事件で、被害者を助けたことで話題となったホームレスの男性に、ウェスト・ハムの共同オーナーが手を差し伸べた。


22名もの死者を出したマンチェスター・アリーナでの事件では、被害者救出に動いたホームレスたちが称賛を浴びた。彼らの勇気ある行動に心を打たれた人も多く、ある女性が立ち上げた募金には多額の寄付金が寄せられている。

ロンドンを拠点とするウェスト・ハムの共同オーナー、デイビッド・サリバンとその息子も、ホームレスのひとりであるスティーブンさんのためにひと肌脱いだ。

サリバンは『BBC』で、「彼は助けを必要としているようだから、何とかして見つけだし、6カ月の無料宿泊施設と少しばかりのお金を提供したい」と明かしたのだ。

そして実際、サリバンと息子は行動に出た。「このような無私の行為は報われるべきだ」と、SNSでジョーンズさんを探すように依頼したのである。




そして、サリバンたちはスティーブンさんを見つけ出した。息子はSNSが持つ力を示したとし、「みんながひとりの男性の命を変える助けになってくれた」と感謝した。


ウェスト・ハムによると、サリバンはスティーブンさんに宿泊場所のほか、新しい衣服や将来的に仕事を見つける機会も提供するとのことだ。

8歳の少女まで犠牲になるなど、世界中の人々の心を痛めた今回のテロ事件。だが、スティーブンさんや彼に報いようとしたサリバンらの行動が、未来につながることを願うばかりだ。