アルゼンチンサッカー協会（AFA）が19日、6月の国際親善試合に向け、国外クラブ在籍の招集メンバーを発表した。インテルFWマウロ・イカルディが約3年半ぶりに復帰を果たしている。

アルゼンチンは6月9日にブラジルと、同13日にシンガポールと対戦する。19日に発表されたメンバーは以下のとおり。


GK
セルヒオ・ロメロ（マンチェスター・ユナイテッド／イングランド）
ナウエル・グスマン（ティグレス／メキシコ）
ヘロニモ・ルジ（レアル・ソシエダ／スペイン）

DF
ハビエル・マスチェラーノ（バルセロナ／スペイン）
エマヌエル・マンマナ（リヨン／フランス）
ガブリエル・メルカド（セビージャ／スペイン）
ニコラス・オタメンディ（マンチェスター・シティ／イングランド）

MF
エドゥアルド・サルビオ（ベンフィカ／ポルトガル）
ルーカス・ビリア（ラツィオ／イタリア）
エデル・バネガ（インテル／イタリア）
マヌエル・ランシニ（ウェスト・ハム／イングランド）
レアンドロ・パレデス（ローマ／イタリア）
ギド・ロドリゲス（ティフアナ／メキシコ）

FW
リオネル・メッシ（バルセロナ／スペイン）
ゴンサロ・イグアイン（ユヴェントス／イタリア）
ホアキン・コレア（セビージャ／スペイン）
アレハンドロ・ゴメス（アタランタ／イタリア）
マウロ・イカルディ（インテル／イタリア）
アンヘル・ディ・マリア（パリ・サンジェルマン／フランス）
パウロ・ディバラ（ユヴェントス／イタリア）

注目は、マンチェスター・シティFWセルヒオ・アグエロの落選だ。1月に加入したガブリエウ・ジェズスの台頭により、ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるシティでの立場が騒がれているアグエロ。代表への影響を考慮して移籍を検討する可能性も報じられている中での落選だけに、今後への余波が気になるところだ。

一方で、インテルでキャプテンマークを巻くイカルディは、2012年10月以来、久しぶりの代表復帰となった。ゴシップ騒動の影響で、メッシら主力から拒まれているとも言われるイカルディだけに、何事もなくチームに溶け込めるかどうかも注目される。

イカルディはサンプドリア時代の2013年、当時チームメートだったマキシ・ロペス（現トリノ）の妻ワンダ・ナラと不倫。現在はワンダ・ナラと結婚し、子どもももうけており、モデルの夫人が代理人も務めているが、ピッチ外でのこの行為に顔をしかめる“重鎮”は少なくない。

アルゼンチンの「神様」ディエゴ・マラドーナは、イカルディを「裏切り者」と公然と批判しており、メッシやマスチェラーノといったチームの大黒柱が、元バルセロナのM・ロペスを傷つけたイカルディの招集を望んでいないとの報道は後を絶たない。

それだけに、イカルディの招集は波紋を呼びそうだ。ただ、イカルディはセリエA前節で左太ももの筋肉を負傷。コンディションが気になるところだ。