【新型BMW5シリーズ試乗】内装の質感と居住性、積載性も見逃せない魅力

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タッチ式の10.2インチワイドディスプレイを採用した新型BMW5シリーズ。Eクラスと比べると、やや見慣れた感がありますし、先進性という意味ではもう少しもの足らないところもありますが、質感の高さを抱かせるメーターやタッチ式&iDriveコントローラーにより、操作性に関してはEクラスよりも上という印象です。

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また、BMW5シリーズの美点は、FRを基本レイアウトとしながらも居住性、積載性が犠牲になっていないことで、新型にもその長所が受け継がれています。

とくに印象的なのがフロントシートの開放感の高さで、横方向、頭上空間ともに十分なスペースが確保されています。立体感のあるシート設計で、ドライバーを適度に包みこみながらも、窮屈さを抱かせないのも魅力。

後席は少し背もたれが立ち気味ですが、頭上空間に余裕があり、身長180cmの乗員が無理なく4人座れるパッケージングが無理なく(無理な姿勢を強いられることなく)成立している印象。

荷室容量は530L(プラグインハイブリッドの530eは410L)。Eクラスは540L、ボルボS90は560Lですから、FFのS90には及ばないものの、最大のライバルであるEクラスとはほぼ同等といえる広さを確保しています。リヤバンパー下で足を動かすことで開閉可能な「コンフォート・アクセス」機能も用意されるなど、最新技術により使い勝手の面にも配慮されています。


 

さらに、「M Sport」にはパドルシフトを設定するほか、「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」により、ECO PROからSPORTまで状況に応じて選択でき、トランクションコントロールのセッティングまで可能となっています。

なお、3.0Lの直列6気筒エンジンを搭載する「540i M Sport」はECO PROモードでも高速域までまったく不足はなく、スポーツにすれば公道では踏み切れないほどの加速を容易に引き出すことができます。

(文/塚田勝弘 写真/中里慎一郎)

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