Photo by Pixabay

写真拡大

 元SMAPの中居正広(44)がジャニーズ事務所からの独立と将来的な「SMAP買い戻し」を計画していると報じられ、ファンの期待を集めている、SMAPの育ての親である元チーフマネージャーI女史が新会社の代表に就任し、芸能界復帰を目指していると騒がれたタイミングとも重なり、再びSMAPをめぐる大騒動が巻き起こりそうな気配だ。

■中居ら4人の独立は確実!?「ジャニーズ弱体化」の時期がカギ

 仰天の「SMAP買い戻し計画」は発売中の『週刊女性』(主婦と生活社)で報じられており、同誌によると元SMAPのメンバーたちが事務所との契約更新をするのは今年9月だが、更新の意思を問うのは6月。ジャニー喜多川社長(85)は「本人たちが決めればいい」とメンバーの意思を尊重し、6月に中居正広、稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(39)の4人が独立する可能性が高まったという。

 独立後の拠点となるのは元チーフマネージャー・I女史の新会社。昨年末、I女史は中国資本の大手免税店「ラオックス」が設立した新会社の代表取締役に就任したと報じられ、その事業目的に「日本コンテンツの海外発信事業」「映画製作」があったことで「業界復帰は確実」と指摘されていた。

 その企業の傘下組織として、かねてからウワサされていた中居を代表とする個人事務所「中居組」を設立し、SMAP元メンバーをはじめとしたジャニーズ離脱組が移籍。ジャニーズの影響の及ばない中国での展開も視野に入れた大独立劇が繰り広げられるというのだ。

 同誌では「大手企業が1億円の投資を検討」「中居も51%以上、1億円を超える出資をする」といった具体的な数字まで飛び出し、かなり現実味のある話になっている。

 だが、いくら準備万端であろうとも芸能界の巨大帝国・ジャニーズ事務所を敵に回すようなことができるのだろうか。

「ジャニーズ事務所はジャニー喜多川社長のタレント発掘の眼力と、姉のメリー喜多川副社長(90)の経営手腕で成り立っていた部分が大きい。いずれも高齢で今後1、2年のうちに引退し、メリー氏の娘である藤島ジュリー景子副社長(50)が後継者になることが既定路線となっています。しかし、ジュリー氏は経営者の器ではないと以前から指摘され、世代交代後はジャニーズ事務所が急激に弱体化する恐れがある。そのタイミングであれば、中居らSMAP元メンバーの独立は勝算が十分にある。少なくとも中居ら4人の移籍は間違いない段階にまできており、あとは時期だけが問題のようです」(芸能関係者)

■仰天の「SMAP買い戻し」計画…キムタク合流の可能性は?

 さらに同誌では、中居がジャニーズ弱体化のタイミングで「SMAP買い戻し」を提案する計画だといい、そのための資金を集めているとも。将来的にはSMAP解散騒動で「裏切り者」となった木村拓哉(44)まで迎え入れ、SMAP再結成を画策しているともいわれている。

 しかし、中居や香取ら4人のメンバーと木村の確執は根深いとされ、そう簡単に「元サヤ」が実現するとは信じがたいように思えるが……。

「木村は『ジャニーズ事務所への恩義』を理由に独立を取りやめましたが、恩義を感じているのは自分たちを大スターにまで育ててくれたジャニー社長やメリー氏に対してのもの。将来的に新社長となるジュリー氏に恩義はないはずです。また、木村の翻意に大きな影響を与えたという妻の工藤静香(46)には『ジャニーズ事務所に残った方が得』という計算があったといわれていますが、これもジュリー体制になった事務所が弱体化すれば態度が変わるかもしれない。となれば、何の恩義もないジュリー氏に尽くすよりも、25年の苦楽を共にしたメンバーたちとの『再結成』に乗り出す可能性は十分にあり得るでしょう」(前出・芸能関係者)

 SMAP元メンバーたちの独立だけでも芸能界を揺るがす騒動になるが、さらに世の中をアッと言わせる「再結成」が実現するのかどうか。「スマロス」を嘆き悲しんでいたファンたちは、今年6月から9月にかけてのメンバーたちの動向を固唾をのんで見守ることになりそうだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。